ポッチ
eigou no sokubaku
一部協力書店さんで購入するといただける特典SSペーパー。私はコミコミスタジオさんで購入して頂きましたが、大きさはB5サイズ、緑色の薄手の紙に片面印刷されてます。
すみません、本誌含めたネタバレ表現があります。
時系列は本編終了後。尚弥視点でのお話。
本編の最後で恋人同士になったクロウこと漣と、尚弥のふたり。
とある日、クロウの部屋で身体を重ねた彼ら。
尚弥とは異なり娼館を束ねる役であるクロウの部屋はどれほど豪華なのか、と思っていた尚弥ですが、意外なほど質素な部屋に驚く尚弥。
クロウもまた、尚弥と同じく囚われの身であることを痛感し、そうした自分たちの境遇を再認識するのですが。
クロウの過去。
彼が抱えてきた孤独。
そうしたものをすべてひっくるめて漣を愛するようになった尚弥の姿が描かれていました。
漣が尚弥という存在を得て、笑顔を見せるようになり、そして射精できるようになり。
そして、お互いに名前を呼びあい深く求めるシーンが何とも印象的でした。
本編はシリアス感が半端なく痛い表現も多かったので萎えることしばしばでしたが、このペーパーでは特殊な環境に身を置きながらも相手を深く想う恋人同士の甘い空気にあふれていました。
というか、本誌でもこういう甘い空気がもう少しあったらよかったのにな。
とちょっと思ったりしました。