小説Dear+ Paper Collection vol.42 月村奎

shousetsu dear plus collection paper

小説Dear+ Paper Collection vol.42 月村奎
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×23
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
2
得点
12
評価数
3
平均
4 / 5
神率
0%
著者
 
媒体
特典
出版社
発売日
付いてきた作品(特典の場合)
「小説Dear+ Vol.64 2017フユ号」読者プレゼントペーパー

商品説明

小説Dear+応募者全員サービスペーパーコレクション第42号
該当号の雑誌アンケート送付時に送付封筒同送でもらえる全サ品です。
掲載作「ボナペティ」と既刊「すみれびより」のコラボ番外編「ボナベティびより」を収録。

レビュー投稿数2

幸せを召し上がれ♪

雑誌「小説Dear+ 2017 フユ号」の掲載作『ポナペティ!』と、既刊『すみれびより』のコラボ番外編『ボナペティびより』が収録された読者プレゼントペーパーです。

『ボナペティ!』の葉と瑠可が食材の買い出しへ出掛け 観覧車に乗った後辺りのお話が、『すみれびより』の芙蓉視点で書かれています。
大まかな内容を・・・

~ボナペティびより~
とある秋の日の平日の午後、郊外のショッピングモールのホームセンターに芙蓉と西澤はいた。芙蓉の祖母のお使いで、カーテンの受け取りに来たのだ。
芙蓉の視線がショッピングモールに併設された観覧車へ向いている事に気付き「乗りたい?」と訊ねる西澤。
「乗ってみたいけど、今日は急ぐから」
「そうだな、今度はデートで来よう」
そんな会話に ほんのり頬を染める芙蓉。
去年の春に西澤と再会を果たしてから一年半。
二人の関係は揺るぎないものとなっています。

通りかかったフードコートで、荷物持ちのお礼のつもりで西澤をお茶に誘う芙蓉。
席を探していた彼は そこで中学の同級生、有村葉を見つけます。葉は背の高い男と一緒です。
連れの男が席を立ちカフェのカウンターへと向かうと、しばらくして葉は肩に巻いたセーターをほどき、それをぎゅっと抱きしめ、顔を埋めて…

そして我に返ったように顔をあげ周囲を見回した葉は、芙蓉に気付きます。中学時代の芙蓉にとって葉は数少ない友人でしたが、卒業後は連絡を取り合うこともなかった二人。
西澤に葉を紹介し、近況を報告し合っていると、葉の連れの男がコーヒーのトレイを持って戻って来た。間近で見ると近寄りがたい美貌は、微笑むと途端に人なつっこくなる。
「バイト先のオーナーなんだ。今日は買い出しの手伝いで」説明する葉の手元に視線を止めた男は
「邪魔そうだね、それ」と、葉が抱えていたセーターを無造作に受け取り自分の肩に羽織った。
そのとたん、一気に赤くなる葉の頬。
視線が一瞬 何かを訴えるように芙蓉を捉えたが、すっとそらされた。

葉はあの人のことが好きなのかな…と言う芙蓉に、
一目瞭然の片想いって感じだったよ と、苦笑いを浮かべる西澤。
葉を見ていたら、西澤に片想いしてたときの気持ちを思い出して…と芙蓉が話すと、
「俺たちはずっと両想いだっただろ?」
と西澤があやすように言う。
つきあいはじめて一年以上たつのに、未だに昔の気持ちを思い出し泣きそうになっている芙蓉に呆れるどころか、ますます好きになったと言ってくれる西澤。

「そのうち、有村くんのバイト先に行ってみようよ。今度は俺のこと、ちゃんと恋人だって紹介して」
と言われ、頬を染めながら頷いてみせる芙蓉でした。
~end~

『すみれびより』は、初めて読んだ時から好きでしたが読み返すたび、二人の日々のエピソードにこんな風に触れるたび、もっと芙蓉と西澤を好きになっていきます。
二人が、甘く透明な愛の糸にぐるぐる包まれているのが私には見える!!(笑)











5

いつまでも忘れられない思いを抱いて

本品は雑誌「小説Dear+2017年フユ号」の
読者プレゼントペーパーで
雑誌掲載「ボナペティ」と文庫既刊「すみれびより」の
コラボ番外編となっています。

「ボナペティびより」

芙蓉は祖母の営む下宿に居する
元同級生の西澤と恋人同士です。

初恋の君の西澤と再会したのは
去年の春ですがそれから一年半、
今では揺るぎない関係を築けています。

今日は祖母のお使いで
ホームセンターにカーテンを
受け取りに来たのですが

たまたま午後が休講だった西澤が
荷物持ちに付合ってくれたため
芙蓉にとって至福のデートです♡

受け取ったカーテンを西澤と分けて持ち
フードコートの前を通りかかったところで
芙蓉は荷物持ちのお礼のつもりで
西澤にお茶をしていこうと提案し

席を探して巡らせた先に
芙蓉は知り合いを見つけます。

それはカフェのカウンターに向かう
連れらしい背の高い男性を目で追う
中学時代の同級生・有村葉でした。

有村は肩に巻いたグレーのセーターを
ほどいてぎゅっと抱きしめて
顔を埋めているようにしていました。

芙蓉が見つめる前で
有村がふと我に返ったように顔をあげ
人目を案ずるように周囲を見まわした時
芙蓉を捉えた目が丸く見開らかれます。

…大町?
有村、久しぶりだね

芙蓉は遠慮がちに近づき
傍らの西崎に有村を紹介しますが
有村は少し動揺している様子です。

芙蓉も有村もあまり人と関わらず
内気な性格だった為に芙蓉にとって
数少ない友達ながらも卒業後も
連絡を取り合うという事は無く

お互いに近況を話していると
有村の連れの男が戻ってきて…

A4サイズ片面、横長3段組みなので
けっこうボリューミーです♪

全プレペーパーは雑誌購入者限定なので
だいたい掲載作の番外なのですが

本品は既刊とのコラボ作な上に
既刊カプの方が主になっているという
なかなかニクイSSです♡

有村の連れの男は
今バイトしているフレンチの
レストランのオーナーだと紹介されます。

彼は有村の友人ならサービスすると
名刺を差し出されて相席を進められますが
芙蓉は急いでいるからと断り
有村に挨拶してその場を離れます。

邪推かもしれないけど
有村はあの人の事が好きなのかな

邪推どころか
一目瞭然の片思いって感じだったよ

男の誘いを断って
フードコートを後にする芙蓉に
黙ってついてきてくれた西澤は
苦笑いを浮かべていました。

有村に西澤に片思いしていた
昔の自分を重ねてしまった芙蓉は
胸に痛みを覚える程でしたが

そんな芙蓉は西澤には
額にキスしちゃうほど可愛い♡

その上、

有村の幸せを願うのは
自分が幸せで浮かれてるからかな

なんて言われちゃったら
ぎゅっとしたくなっちゃう
西澤の気持ちがよくわかります(笑)

2人で有村のバイト先に行こう
その時は恋人だって紹介してという西澤に
芙蓉が頬を染める幕引きまで
大変楽しく読めました♪

既刊のコラボ作って商業誌では
なかなかお目に書かれないので
貴重ですよね。

私が月村先生を初読みしたのは
「すみれびより」でして
その時も特典のコラボ作が
気になったのがきっかけでした。

「すみれびより」って単巻なのに
番外編が楽しすぎです。

2人のその後を
更に沢山読みたくなりましたo(>_<)/

3

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