ポッチ
sayounara traumerei
コミコミスタジオさんで購入するといただける、おなじみの小冊子。A5サイズで、本誌と同じ絵柄のカラーの表紙+モノクロの表紙+小説部分7P+裏表紙の合計12Pの小冊子でした。
もう、表紙の美しさにうっとり。本誌よりもちょびっと大きいサイズなので隅々まで美しい絵柄を堪能しました。
で、内容はというと。すみません、ネタバレを含んでいます。ご注意を。
時系列は弓削が18歳で、執事として鉄真に仕えているときのお話。
鉄真視点で書かれています。
タイトルは『シャツ』。
屋敷の中で弓削を見つけた鉄真。
「今夜、部屋に」と弓削に声をかける鉄真ですが、それは閨に誘う時の合図。
ところが普段鉄真に逆らう事のない弓削が
「今日はお許しください」と告げます。
体調が悪いのかと問う鉄真ですが、弓削の返事は歯切れの悪いもので、「できれば2か月は許してほしい」と答える弓削で。
不穏なものを感じた鉄真はさらに問いただすと、
「新しいシャツを着るに当たって その」
「剃っていただいたんです」
「脚…、の、間を」
と要領を得ない返答返すばかり。
結局意味が分からないまま弓削に逃げられてしまった鉄真は黒田に真相を問いただすのですが…。
というお話。
真相は、
新しく燕尾服を新調してもらった弓削ですが、スーツをきれいに着るために褌のラインが見えてしまってはよろしくない。
という事で、下着を着けずに燕尾服を着るのですが、その際にシャツの裾が股間を塞ぐようにボタンで留める仕組みになっていて。
で、着用の際に邪魔になる下の毛を剃ってしまったので、今現在ツルンツルン状態。
という事だったようです。
本誌ではずっとシリアス一辺倒。
このSSも、鉄真に甘さはないし、弓削もあくまで執事としての態度を崩していないので決して甘々で優しい雰囲気、というお話ではないんです。
ないのですが、弓削の下半身を、「主として」知っておくべきだ、という姿勢を崩さないまま「確認させろ」と見せることを命じる鉄真の心の奥底のエロさというか、弓削への執着心というかが透けて見えてほっこりします。
そして、本誌では垣間見ることのできなかったギャグチックな雰囲気に思わずニヤリとしてしまった。
何より、あのストイックで清廉なイメージの弓削さんの下半身が!
パイパンとか…!
もう想像しただけで鼻血ブー(←死語ですね☆)になったワタクシなのでした。