てんてん
hakurou to koitusma no tokubetsu na ichinichi
本品は『白狼王の恋妻』の
コミコミスタジオオリジナル特典ペーパーです。
ウルスが我が子と初めて対面するお話です。
アディヤは男ながらに神子として
獣人ウルスに嫁ぎます。
そして獣人の神子となった事で
奇跡が起こり男ながらも子を身籠ります。
そして…
ウルスが我が子と対面を果たすのは
出産から二時間後のことでした。
ベットに横たわるアディヤの
傍らに寝かされた我が子は
とても小さいものでした。
瞬きも忘れて見入っているウルスに
アディヤは苦笑しつつも
抱いてあげて下さいと促します。
ウルスは怖々と手を伸ばして
おくるみに包まれて眠る我が子を
そうっと抱きあげます。
アディヤが懐妊中、
人形で何度も練習したというのに
その手つきはぎこちなく、
おっかなびっくりな様子です。
その様子にいつも自分を
ひょいひょい抱かれるアディヤは
笑ってしまったくらい♪
対してウルスは
赤子を抱くのは初めてな上、
アディヤよりさらに小さいからと
いうのですが
当たり前すぎる事実に傍に控えた
ラシードも呆れてしまいます。
ウルスは低い喉鳴りを響かせて
アディヤのこめかみに鼻先をすり寄せ
親になった事を実感します。
アディヤも無事に産まれてくるまで
ずっと不安だったので
こうして生まれ出てくれたことに
感謝の念が絶えません。
その時、
ぎゅっとしかめっ面をした赤子が
突然火がついたように泣きだして?!
B5サイズペーパー両面と
少し長めのお話になりますが
珍しくイラストの無いペーパーです。
突然、腕の中で泣かれたウルスは
全身の被毛をぶわっと逆立て
目を見開いて驚き叫んでしまいますが
どうやらお腹が空いて目覚めただけで
アディヤに抱き寄せられた赤子は
アディヤの胸に夢中で吸いつきます(笑)
さそんなアディヤの匂いが
いっそう清らかになったと言うウルスに
照れるアディヤですが
ラシードが清らかで優しい香りに
清浄さが増した上に甘いミルクの香りが・・・
と言った途端にウルスが悋気で
ラシードを噛みつくように叫んでしまって
ハッとして我が子を見やる・・・
というほのぼのまったりなSSでした。
櫛野作品として本編は
かなり新機軸なお話でしたよね。
本作はアディヤの出産絡みで
そもそもアディヤはどうやって出産したの?とか
授乳できるの?とか突っ込みどころは
ありましたが
BLでの出産なのでそこをスルーできて
嫁を猫可愛がりする旦那モノや
普段は雄々しい攻が初めての体験に
周りが引くほどビクビクな様を
楽しめる方にはツボれるお話かな。
私は新が強い受様に
メロメロな俺様攻がツボカプなので
ウルスがオロオロする様が
かなり楽しく読めました♡