てんてん
hakushaku to torawareno hana
本品は『伯爵と囚われの華』の
コミコミスタジオ限定特典小冊子になります。
本編後、アルトゥール視点で
ユーリスと小旅行に出かけるお話になります。
ツヴァイルフェルとの政争から半年、
政敵よりもよほどアルトゥールを悩ませていた
ユーリスの婚約者フィリーネは婚約解消して留学し
貴族議会も無事に閉会となります。
全てを終えたアルトゥールは
養い子から恋人になったユーリスと
かまびすしい王都を離れゆっくりしたいと
旅に出ようとユーリスを誘います。
ユーリスが子供の頃には
とても旅に連れていく時間の余裕はなく
長らく気持ちがすれ違っていた事も有り
アルトゥールはこの休暇中に
田舎ならではの色々な場所に
ユーリスを連れていくつもりでいました。
常に多忙なアルトゥールは
ユーリスとの時間を存分に楽しむため
馬車の中でも書類に目を通していましたが
ユーリスは休暇の為にと
積極的に働いた疲れが出たのか
屋敷についた時には
あどけない寝顔で熟睡していました。
アルトゥールは
肩をゆすっても起きないユーリスを
自ら抱きあげて屋敷に入りますが
背が伸びた割に重さは出会った頃と
大して変わらないように感じます。
寝食を忘れて仕事ばかりだろうユーリスを
ここにいる間に少し太らせねばと
密かに決意しするアルトゥールでしたが
屋敷内へと踏み出すと
腕の中の恋人が小さく身じろぎ
内心でにやりと笑います。
そのまま寝ていろ。狸寝入りは得意だろう?
アルトゥールの小さな呟きに
ユーリスの白い頬がうっすらと赤らみ…
A5判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)で、
1頁2段組み12頁とかなり長い番外編は
2人が小旅行をするお話です。
レテ侯爵家の再興に
全力を注いでいたアルトゥールなので
ユーリスが子供の頃には旅に連れていく
時間の余裕もありませんでした。
全ての懸念事項を払拭しても
いろいろと忙しい身ではありますが
可愛い恋人とゆったりしたいと
小旅行を計画します。
そしてその休暇中には
ユーリスにいろいろとな事をしようと
思っていたのですが
旅行の予定を取りつけてから
更に多忙になったために
ユーリスと会う暇もなかったと
屋敷についた早々に
寝室でユーリスを可愛がり
川辺に乗馬すれば
その場でもユーリスを煽って
美味しく頂いてしまうという
まさに蜜月満喫中の
恋人同士ならではの時間を堪能する
というお話でした。
アルトゥールが恋人を堪能する為に
この旅行を計画したので
ある意味正しい過ごし方ですし
本編終幕からの
2人の甘さを更に堪能したい方には
とっても美味しいお話かとは思いますが
せっかくの攻様視点なので
もうちょっと裏事情ぽい感じが
欲しかったです @(-”-)