ポッチ
yasha to rasetsu
指定の書店さんで購入するといただけるペーパーです。私はコミコミスタジオさんで購入。緑色のB5サイズの紙に片面印刷されています。
さて、それでは内容を。すみません、ネタバレしてます。
タイトルは『白い背中』。
時系列は本編終了後。杜若視点で書かれています。
事後の二人。
が、鉄二はご機嫌斜め。その理由はセックスの時に杜若にテーピングで両手を縛られ、自由を奪われてしまったから。
セックスの時は常に刃物を手に持ち主導権を握って事を致す鉄二。
そしてそんな鉄二に不満はないものの、本当の快楽を鉄二に教えてあげたいと願っていた杜若は鉄二の自由を奪い、快楽だけを与えたのですが。
鉄二はそういう『普通』のセックスでは満足できない体になっていて。
「腕枕してやるから」という杜若に、ぷいっと背中を向けて寝てしまう鉄二なのですが、その背中はとてもきれいなもので。
親からの愛情を欲し自傷し続けてきた鉄二ですが、自分で背中には傷をつけることができないため、背中だけはきれい。
そのまっさらな背中を見た杜若は、まだ幼かったころの、体も、心も傷ついていない鉄二に思いを馳せ…。
というお話でした。
なんだか、とても切なかった。
けれど杜若の鉄二のすべてを受け入れる愛情の深さがとても良かった。
本編は痛い表現が多く出てきますが、甘々で、ちょっぴり切ない、そんなペーパーでした。