ポッチ
meotokidori
コミコミスタジオさんで購入すると特典でいただける書き下ろし小冊子です。
A4の紙3枚を真ん中で折ってつくられているA5サイズの大きさの小冊子です。本編と同じ表紙がプリントされていて、奈良さんの描かれた表紙を大きく見ることができます。さらに小説部分のページ数は7Pと枚数も多く読み応えがあります。
さて内容は、というと。すみません、ネタバレしてます。
時系列は本編の後。
片山の漫才の相棒で今は亡き中本の妻・とも代の二度目の結婚式が行われた日。式が終わり、酔いも手伝っていい気分で広川くんと一緒に帰宅した片山。
中本を忘れることができず、そして世間からも彼を忘れられないよう奮闘してきた彼ですが、そんな彼を見て、いい意味で中本への想いを昇華できたのだと安心する広川くんで。
中本への想いを整理できたのは広川くんのおかげだと照れながらも感謝の気持ちを告げる片山なのですが、照れもあって会話の内容をとも代の結婚式の話へ転換させます。
式でとも代の娘のひな子の読んだ手紙に感激したから、自分の式にも手紙を読んでほしいという片山に、「結婚式しましょう!」と意気込む広川くん。
どんな衣装を着るか、どちらが嫁になるかで盛り上がる二人ですが、とどめに広川くんが「僕と、結婚してください」と真剣に告げ、そして片山も、しあわせにしてください。と応えます。
本編では哀しい過去を共に持ち、そして時に気持ちがすれ違ったりしてヤキモキさせられた二人でしたが、しっかり幸せになった二人を見ることのできる、何ともホンワカで、そして温かい内容の小冊子でした。