冬草
sorekara kimi wo kangaeru
『それから、君を考える』のヤスとタカシの再会が、
サイレントで描かれた4pのリーフレット。
単行本の巻末イラストで、
ひとり海辺に佇むヤスの姿に心を持っていかれた方も
たくさんいらっしゃると思いますが、
このリーフレットでは、海辺での『その後』が
まるでサイレントムービーのように描かれています。
海辺にひとり佇むヤス。
そこに挨拶代わりのようにヤスに足蹴りをする人影が現れる。
ヤスが振り向くと、そこにはタカシの姿があった。
ふたりが目を見合わせた後、タカシは満面の笑みを浮かべていて
その笑顔からは、”ただいま”とか”久しぶり”という声が聞こえてきそう。
ヤスも穏やかな微笑みでそれに応える。
その後視点がズームアウトされ
海辺のふたりは小さく遠くなっていくけれど、
今、わたしたちの目に映るのは、
”ひとり”ではない、”ふたり”だけの海辺の風景だ。
特典やおまけの一言では到底片づけることのできないクオリティの高さ。
というよりも、
本来単行本作品の一部であるべきものだと、断言できます。
わたしは単行本の評価を萌×2としましたが、
このサイレント漫画が巻末に掲載されていたら
迷うことなく神評価にしていました。
これから単行本の購入を検討されていて、
たくさんの愛情溢れるレビューの中から
表題作が気になったという方がいらっしゃれば、
こちらのリーフレットが付いてくるお店での購入をおすすめ致します。
美しき海辺の風景が、多くの方の心に映し出されますように!
単行本とリーフレット、共に萌×2評価。
わたしにとって、ふたつあわせて神評価作品です。
素晴らしい作品をありがとうございます!