てんてん
tennen honey no surprise
本品はルチル文庫10周年記念フェアの
書き下ろしSSカードの1枚で
『嘘つき溺愛ダーリン』『お兄ちゃんのお嫁入り』の
コラボ番外編になります。
本編後、晴久視点で綴られた
晴久のお誕生日プレゼントに関するお話です。
初夏の夕暮れ時、
晴久は近頃様子のおかしい恋人の事を思って
家路に向かうバイクを走らせながら
唇をほころばせていました。
晴久の恋人である雪穂は
大学院生の晴久よりも少し年上ながら
ふんわりと無垢な印象通りの
かなりの浮世慣れした人物です。
プログラマーとしての才に恵まれ
SOHOスタイルで仕事をしているため
半引きこもり生活なこともたたり
もはや仙人か妖精かといってもいいほど
俗世から離れていましたが
晴久と暮らし始めてからは
少しづつ変化を見せてくれていて
晴久の頬も緩んでしまいます。
近付く晴久の誕生日にサプライズで
プレゼントを用意している様なのですが
カレンダーの印は晴久の誕生日で
そこに向かう数字に日々
斜線がひかれていっては
わかりやすく妖しすぎです(笑)
晴久が帰宅すると
ほんのりとした甘い残り香が漂う上に
マンション上階の八束三兄弟が
連日のように遊びに来ていては
どんなサプライズかも薄々見当がつきますが
恋人が懸命に隠そうとする姿の可愛さが
晴久にはもう十分に幸せなプレゼント♪
そんな事を思いつつ
帰宅した晴久が目にしたのは
衝撃的な姿の雪穂で?!
SSカードながらもB5版
中折り文庫サイズで4頁なので
ちょっと長めのSSです。
『嘘つき溺愛ダーリン』本編でも
登場した『お兄ちゃんのお嫁入り』キャラが
お助け参加しての後日談となっています♪
本編の雪穂視点でも
雪穂はかなりの天然さんですが
彰芳視点の本作はそれ以上に
晴久の萌ツボ押しまくって
身もだえさせちゃう楽しいお話です(笑)
恋人のお誕生日を祝おうと
同じマンションに住んでいて
お菓子作りもする八束家長男に
手解きされてケーキを練習しつつ
本作で伯母対策参謀もした
竹井女子アドバイスの「例の格好」まで
頑張ろうとする雪穂なのですが
せっかくのサプライズが
詰めが甘くてほぼバレバレなのが
天然受様の宿命!!って展開で
すっごくMYツボでした♪
本編で撒かれた小ネタ「例の格好」、
雪穂ができたかどうかも
ちょっと知りたい最後でしたが
野暮は言いっこなしって事ですかね v(^o^)v
てんてん
セツノ様にリクエスト頂きましたのでオチまでを追記致します。
こんな感じで大丈夫でしょうか?
「ただいま」の挨拶と共にいつもの晴久が時間に玄関ドアを開けると
このところの常連だった八束家の三兄弟の靴がありません。早く帰っ
たのかと思うものの美味しそうな匂いは廊下まで漂っています。
首を傾げつつLDKのドアを開けると、ダイニングテーブルの前で生
クリームのボウルを手にしていた恋人が悲鳴と共に姿を消しました。
カウンターに隠れるようにしゃがんだ雪穂に慌てて駆け寄ろうとする
と彼らしからぬ早口で制止されてしまいます。
立ち止まるとカウンターの上に目元までをおずおずと顔を出した雪穂
が可愛すぎて晴久はめちくちゃかまい倒したくなってしまいます。
しかも目の錯覚でなければ隠れるまえに一瞬見えた雪穂は「例の恰好」
をしていたように見えたのです。そっと問いかけると雪穂が見える範
囲で染まっていきビンゴだと確信します。
大股で部屋を横切り、素肌にエプロン1枚で座り込む雪穂の前で膝立
ちになります。衝撃に「やっぱり、裸エプロン」と呟く晴久に雪穂は
真っ赤な顔でかぶりを振りました。
雪穂曰くプレゼントになるかとは思ったけれど、すごく恥ずかしいの
で当日までちょっと慣れておこうと思ったらしく、晴久がバイトに
行っている間に慣れる練習をしていたとの事。
パニックな雪穂は下着を着用している事を裾を持ち上げてわざわざ
見せてくれますが、その仕草の方が断然エロくて、吸い寄せられる
ように雪穂に唇を重ねます。さらに深くしようとしたところ、来客
を知らせるチャイムが鳴り響き・・・
教え子のケーキの出来を心配した理緒と弟妹をエントランスで迎え
ながら、晴久は寝室のドアに目をやってクスリと笑い、誕生日をす
ごく楽しみに思う
という少し肩少し系なオチとなっていますが、晴久ならどんな雪穂
でもOKだと思うので、本番も無問題そうですよね (^o^)/
セツノ
てんてん様、はじめましてm(__)m
今更ながら間之先生の作品を知り、好きになった新参者です。当時作品に出会えていたならば、この特典を読むことができたのに当時のこの作品に出会えなかったことに大変後悔しております…(−_−;)
この特典が読めないことが本当にすごく悲しくて、辛いです。てんてん様に図々しいと知りつつ、お願いがあるのですがもし可能でしたら特典の内容をもう少しばかり詳しく教えていただかかとは可能でしょうか…?
もう、どこを探してもないものなので、読めないし、少しだけでも間之先生の作品を集めたいのにもうどこにもないものだと思えば思うほど、知りたくて仕方なくなります。
どうかよろしくお願い致します(T-T)