Krovopizza
dear plus novel fair
ディアプラス文庫・創刊15年記念、全サプチ文庫。
10作品の番外編が、各9ページずつ載っています。
■安西リカさん『好きで、好きで』番外編・「桜さくころ」
付き合って11回目の桜の季節を迎える穂木と志方。
がんばって花見弁当を作った1年目、
つまらないことで喧嘩した5年目、
遠距離恋愛の8年目……
そして現在。
志方が同居を切り出した理由が
穂木への愛に溢れていて胸熱です。
穂木はそんな志方にときめいてまた惚れ直してるし
11年経ってもお互い好きで好きで堪らないなんて
本当に良いカップルv
■一穂ミチさん『イエスかノーか半分か』番外編・「きょうのできごと」
計の声がおかしくなり(仕事とHで喉を酷使したためw)、ゆっくり静養する週末。
美味しいもの作って計を励ます潮、男前です。
声を出さずとも会話が成立するところや、
不測の事態にちょっと弱気になっている計を
潮が安心させるところなど、
ゆったり仲良く休日を過ごす二人に
とても温かな気持ちになりました。
■鳥谷しずさん『新世界恋愛革命』番外編・「メルヘン城の愛の夜」
30歳の誕生日を迎えたエルフォード。
プレゼントに真壁の美脚ストッキング姿を撮った
カタログが欲しいと言い出し、
撮影のため二人でスタジオへ。
撮影中、アクシデントでミニチュアのお城に
上半身だけ入ってしまう真壁w
ストッキングの美脚と尻だけが突き出た光景に
エルフォードが欲情→怒濤のエロシーンへ。
エルフォードが相変わらず主任LOVEな変態で
安心しましたw破廉恥デカ万歳!
■渡海奈穂さん『たまには恋でも』番外編・「それが愛というものだから」
初読みですが、オタクでBL脳(?)な攻めがキモ面白すぎて、本編も読んでみたくなりました!
男の出産の何がいいかを力説したり
自分に触手が生えないことを心底悔しがったり
相当に訓練された腐男子??w
そんな攻めに呆れつつ、愛しいと思っている受けの
懐の深さもとても素敵でした。
その他、
■小林典雅さん『あなたの好きな人について聞かせて』は、路郎の小説が新人賞をとった「受賞おめでとうH」で、互いに奉仕し合う二人が良かったです♪
■名倉和希さん『神様、お願い~』はネコミミ&尻尾挿入のラブラブH……
などなど、どの作品も楽しめました!!!
ディアプラス文庫2014年の全員サービス小冊子です。
やあ、1/3くらいは本編読んでいない作品でしたね。
随分前の作品のSSもあって、びっくりしました。
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安西リカさん『好きで、好きで』番外編
→本編未読。そろそろ付き合いだして11年という、桜の時期のお話。
ネガティブ思考の受けに対して先手を打って同棲を持ちかけた(きっと本編で)攻めの『実はこうでした…』な告白が、愛されてるねえと可愛らしい。
どうしてこれで揉めた(本編で)のかわからん!というラブっぷりでした。
一穂ミチさん『イエスかノーか半分か』番外編
→ラストに「特に何事もない一日だったなー」という台詞があるのですが、こちらのSSまさにその感想でした、ごめんなさい(苦笑
お忙しいのでしょうかねえ。
久我有加さん『恋で花実は咲くのです』番外編
→本編未読。久我さんお得意の関西弁カップルの作品。
30オーバーのカップルのわりに、下の名前呼びにいちいち照れる攻め(でしょう、多分)が可愛らしくて微笑ましいです。
栗城偲さん『スイート×リスイート』番外編
→随分懐かしい作品の番外編が登場です。
しかも攻め視点で、本編の三年後。こういうSSには珍しいえっち付き(笑
本編はちょっと受けのトラウマ(しかもまだ完全には克服できてません)が可哀想だったので、ものすっごい可愛い二人が読めて嬉しかったー!
相変わらず優しい話し口調の攻めが良かったですし、気が強かった受けもなにやら甘えっ子になっていて、この小冊子の中で一番日常だけでない物語性があって得した気分でした。
小林典雅さん『あなたの好きな人について聞かせて』番外編
→本編には中立をつけていたわたし…
一瞬このSSを読み始めた時、『あなたの〜』の一冊前に出ていた『素敵な入れ替わり』と間違っておりました。それくらいキャラ設定が似てると個人的には思っています。
こちらもえっち有りで、ツッコミ入れたくなる変態でした(苦笑
砂原糖子さん『言ノ葉ノ世界』番外編
→言ノ葉シリーズでは苦手な二作目のSSで、受け視点。
他人の思考が聞こえるのはこの二作目では攻めなのですが、このツン多めの攻めが受けに対する他人の声(色っぽいとか好みだとかね)に嫉妬してイラつく様が見られるとは!
ありがとうございます、砂原さん。
しかし以前砂原さんは『ディアプラのエロ担当』などというお話がありましたが、この小冊子の中では抑えめでした(笑
月村奎さん『嫌よ嫌よも好きのうち?』番外編
→確か攻めが俺様だったので本編は読んでいないのですが、攻め視点のSSのためになんだかプッと吹き出す可愛さがありました。
『ルンルンルン』て、心の中でデレるって、ムラムラと愛おしさがこみあげって…
こっちが照れますから!ツンデレの内心て面白すぎ!です。
受けも天然で可愛いし、本編読みたくなりました。
鳥谷しずさん『新世界恋愛革命』番外編
→随分前から本編所持しておりますが未読…
この小冊子の中では一番ページの中がみっしりしております。
そのみっしりの中身は、攻めの変態趣味(ストッキングフェチ)と破廉恥デカに費やされておりまして(苦笑
鳥谷さんの作品を読んだことのある方にとっては想像つくと思われますが、SSでも相変わらずのテイストで裏切られませんでした。
名倉和希さん『神さま、お願い〜恋する狐の十年愛』番外編
→名倉さんは年の差が多いので意外に読んでいるのですが、こちらはもしやお涙系か?と躊躇していて未読です。
ただ!このSSはすごく可愛らしくて鼻血…(苦笑
攻めの元へ届いた宅配便に、いらぬ心配をして悲観してしまう受け…
なんて初々しいカップル(主に受け)なんだー!と早速本編購入リストです。出版社の狙いに乗せられた感もありますが。
そしてさすが名倉さん、安定のエロ…
渡海奈穂さん『たまには恋でも』番外編
→これもまた懐かしい作品ですね。本編は2010年です。
わたしはこの作品の攻めは、変人オタクのわりにカッコメンなギャップが好きだったのですが、いやあさすがオタク脳…こう来ましたか!
触手の次はこれなのね。
まあこれもひとえに、攻めがイケメンだから許されることでしょう(苦笑
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このレビュー、何回『可愛い』という単語を使ったのか…自分のボキャブラリーのなさにガッカリですが、ただ全体にショートのせいかホンワカで癒し系でした。
本編を読んでいらっしゃる方ならば、楽しめると思います。
未読の物が多いとちょっと戸惑うかもしれませんが、わたしのように釣られて購入決めてしまう方もおられるかもしれませんね。