雀影
kotonoha tsukai
今回、この本に付いたSSカードは、カバー絵でも、口絵でもない、カラーイラストでした。
こういったおまけカードで、3点目のカラーイラストって、結構珍しくないですか?
カバー絵がこれから分かり合おうとしつつある二人っていう雰囲気で、口絵の方は、駅のホームで泣いているカンナのシーン。
カードのショートストーリーは、本編後の二人が、一緒に電車に乗って家に帰る途中、額田を見ている女の人の声を聞いてしまったカンナは・・・っていう、平和で甘いお話で、
幸せそうに寄り添っている二人のイラストは、こんな甘い雰囲気にぴったり。
ディアプラス文庫フェアのSSカード。
表面はオリジナル(?)のカラーイラストで、カンナとガクトが仲良く寄り添ってる絵柄です。
周囲に飛んでる風船と淡い水色の背景が、やわらかい雰囲気でお気に入りです。
裏面は本編後日談。
内容はカンナとガクタの電車の中でのひとコマ。
ふたりで電車に乗っていた時、カンナは車内でガクタに一目惚れしたような女の子の心の声に、気が気ではなくなってしまいます。
そんなカンナの不審な様子に、ガクタは腹でも痛いのではないかと心配してきます。
違うと否定するも、どんどんエスカレートしていく女の子の声に、耐えられなくなったカンナはついに電車の中だというのにガクタの手を握りしめてしまい……。
そんなカンナの様子に、最近自分の仕事が忙しく構ってやれなかったから欲求不満だったのか、と勘違いしたガクタが、家に帰ったらしようと言いだし、大慌て。
必死に否定しようとするも、逆に強く手を握りかえされてしまい、嬉しいやら恥ずかしいやら……のただの惚気垂れ流しネタでした(笑)
ちょっと黙ってるだけでお腹が痛いと思い込んじゃうガクタも、相変わらずな性格でおかしかったです。
本編ではあまり見られなかった、幸せな日常を垣間見ることが出来たのが一番の収穫。