snowblack
flesh&blood turn around
外伝『王と夜啼鳥』の後日談を収録した番外編小冊子。
B6判、60P。
深紅の表紙に、金の文字でタイトル。
『王と夜啼鳥』でその後がどうなるかが気になった、
剣技学校のダンス選考会の模様が描かれる。
身分の低さや中途入学を理由に、理不尽な扱いを受けるレオ。
フランスの使節をもてなす夜会でダンスを踊るメンバーを選ぶ選考会にも
はなから出場させないように邪魔をする学校側や高位の貴族の子弟達。
そんな彼らを見返そうと奮闘するレオと、彼を応援するカイト、ビセンテ、アロンソ。
アロンソさまの、明るく華やかで宮廷人らしい策士ぶりがいい。
彼はものすごく魅力的なのだけれど、実在の人物なだけに
その行く末を思うとのたうちまわりたい気分になってしまう。
アロンソの金髪に、ジェフリーを思うカイト。
今では心通じあうスペインの面々を前に、揺れるカイトの思いが切ない。
ビセンテとカイトのヴォルタシーンも読めます。
*ヴォルタ(la volta)
ルネサンス期のダンス。voltaとはイタリア語でthe turnの意。
男性が女性を持ち上げて回転する踊りで、
当時はちょっとスキャンダラスな踊りだったらしい。
映画『エリザベス(Elizabeth)』(シェカール・カプール監督)の中で
ケイト・ブランシェットが踊ってました!
*作中、カイトが思い出すなつかしい歌は、おそらくこれかな?
Dead or Alive 『Turn Around and Count 2 Ten』
So turn around and count to ten
Before you lose the only one who really loves you
Somebody who likes you just as you are
Now how you might have been, oh baby