麗音
bright prison
甘さ控えめな本編を補ってくれる甘ーい番外編でした。
バレンタインの風潮を知った薔が愛を誓うためにチョコレートを贈ります。
閉ざされた環境で社会常識から遠いところにいる薔ですが、そんなところも世俗に汚されていない無垢さに萌えました。
常盤の手からケーキを食べさせてもらう薔は雛鳥のようにかわいく見えたことでしょう。
常盤にとって薔はずっと雛鳥のままなのでしょうね。
剣蘭も椿に食べてもらいたいとケーキを持っていくのですが…。
食べてもらえるといいですね。
梅雨の午後、家庭科の調理実習で作ったケーキ。
剣蘭に、外の世界ではお世話になっている人にチョコレートをあげる習慣があると聞かされ、照れながらも常盤にケーキを渡す薔。
そこで常盤に、バレンタインの正しい習慣や、最近の商業的側面を教えられます。
外界の商業主義にも、御中元化しつつある最近のバレンタインの風潮にも縁がない薔は、「2月14日=愛の誓いの日」として大切に記憶にとどめておくんだろうな~と想像。
常盤が「バレンタイン」という通俗的なイベント名を教えず、「愛の誓いの日」と言うところがまた何とも良いv
常盤の手からケーキをもらう薔は本当に雛鳥のようでかわいいです(*´▽`*)
照れつつも素直さを見せる薔と、そんな薔をとても愛しそうに可愛がる常盤にすごく萌えが詰まった番外編でした。
そして、剣蘭が作ったケーキは、果たしてちゃんと椿に食べてもらえたのかw
手強い相手だと思いますが、一途な年下攻めが報われる日が来るといいですね。
教団運営の学園がいかに俗世から完ぺきに遮断されているかが伺える番外編だと
読んでいて思った印象ですね。
完璧な設定だなと改めて感心してしまう。
そして内容は本編後だと思うのですが、主役二人のどこか漂うような甘さが
感じられる内容で、タイトルの雛鳥が的を得ていると思います。
薔の年相応な雰囲気も出てるし、隊長の甘やかしたい気持ちも透けて見える。
バレンタインデーを知った薔が今後はきっちり日にちを間違えず手渡すのかもと
想像を膨らませて楽しみました。
本編中では、神子の事やら愛憎やらでシリアス調に進行していたお話。
学園が舞台とはいえ、その学校生活の描写は多くはありませんでした。
この番外編は、やっぱり十代の男子だよね♪な、薔の様子が描かれていて、可愛らしさを感じます。
家庭課の調理実習で作ったチョコレートシフォンケーキを、常盤へ食べさせてあげたいと、持って行くお話。
彼等は外の世界を一切知らないで育ってますからバレンタインというものを知らないんです。
この話の時期は梅雨時らしいですがw
剣蘭が椿からその習慣を聞いて、それで「お世話になってるし・・・」ってツンデレ発動しながら持って行く薔。
そしたら、常盤にたべさせてもらってしまう、という題名の通りの展開が待っているという、甘さがありました。
常盤が相好を崩してにっこりして食べさせている姿を想像するとニヤけてきますね♪