てんてん
yappari neko ga suki
本品は『ただ一人の男4』の
初版本鋏み込み特典ペーパー になります。
本編終了後の幕間的な感じで
攻様が受様の嫉妬を誘うお話です。
尾崎は
ホテルの従業員教育を
ある料亭の女将に頼むのですが
彼女は尾崎の父親から
猫をプレゼントされる程
懇意にしていた人物でした。
そんな女将が
海外旅行中に行くというので
尾崎は愛猫を預かる事します。
やってきた猫は老猫で
躾けも行届いていて大人しく
人懐こいとの事でしたが
如月にはちょっと
ふてぶてしい感じに見えました(笑)
興味を示さない如月には
手を伸ばさない限り寄ってこないのに
仔猫の頃から
その猫を知っているらしい尾崎には
顎を撫でられて嬉しそうにしています。
しかも尾崎は
如月といても猫がまとわりつけば
猫が優先されてしまうのです。
女を抱いても妬いた事なんてないのに
猫にヤキモチなんてみっともなくて
悶々とする如月でしたが
そんな如月に尾崎が放った一言とは?!
如月にヤキモチを焼かせたい為の
猫作戦だったのですが
如月のほうがプチッと切れちゃって
尾崎のが慌ててしまうというオチです♪
ヤキモキする如月と
わざとらしく猫を優先する尾崎の
攻防が楽しいSSでした(笑)
本編の重さと対する感じの
軽いノリが良かったです。
なんだってこんなに如月は可愛くなってしまったんでしょう。
あの誰にも何にも関心が持てなくて心が死んでしまったような
如月が猫相手に尾崎をめぐって嫉妬する姿を見せるなんて
ホントに順調にトラウマを克服しているんだと感じる事が出来る
番外編のショートストーリーでした。
そして猫ちゃんもまるで何もかも分かっているような
態度で挑発でもしているのではないかと思う程の振る舞い。
本編を読んだ後に読むとこんな何気ない二人の幸せが嬉しく感じます。