みんみ
プラチナ文庫の対象商品についてます。
沙野先生の『神の囲い人』の本編がかなりツボなので
この番外編もとても楽しめました。
『初夜十日前』
本編の書き下ろしのお話のちょっと前の出来事が書かれてます。
ガイゼル帝国皇帝のアーシェイドは、
十日後に妻となる元ラカン国の天子ミコトが
初夜を4人の証人に見られるのを気にしているため、
証人のうちの2人である
上級大将であり従兄のヨルクと元ラカン神兵セツのカップルの
性交を見せるために部屋に隠れて覗き見をします。
ヨルクのサディスティックな行為と
それに耐えるセツをクローゼットの中から見ながら
そそられたアーシェイドはミコトにちょっと悪戯をして、
それに驚いたミコトは扉を思わず開けてしまい
覗き見がバレてしまいます。
困惑するミコトとセツを他所に、アーシェイドは
「ミコトが初夜をさらすのを気にして食事も喉を
通らないから、そのまま続けて見せろ」とか
「自然体を見たいから、俺たちはいないものと思え」とか
仕舞には「ちゃんと見えるように角度には気をつけろ」と
相変わらずの俺様っぷりを発揮します。
でも本当に怖いのは
敬愛する天子に性交を見られることに
顔を青くしていたセツを見て、
困ったものだと言いながら微笑って
「大切な方々だから私たちがお支えしなければならない」と
クローゼットに向かってセツの足を開かせた
ヨルクではないかと思います。
完全に覗き見されている状況を楽しんでますね。
サドなヨルクにいいようにされているセツを
もっと見てみたいとサド心をくすぐられるお話でした。
もうひとつのお話は未読なので、
いずれは読んでみたいです。