茶鬼
どうしようもない傲慢自分本意男・小田島が何のとりえもないジミメン佐倉に堕ちた後の後日談。
ここでは、佐倉を見守ってきた幼馴染で親友の三津目線で描かれています。
必見!
あれから何となく佐倉は三津を避けているようで、やっと食堂で声を掛けてきました。
今までの佐倉の男運のなさを散々見て生きているので、三津は心配なのです。
そこへ小田島が現れ、佐倉を”治樹”と名前呼びする姿に、花嫁を送り出す頑固親父の心境になった三津。
しかし、天然の佐倉は、じゃぁ、今度3人で飲みに行きましょう♪ってww
三津は決して性的恋愛対象としては佐倉を好きなわけじゃない。
本当に弟みたいに思って彼を心配しているだけなんです。
それに小田島の傲慢さを誰よりも先に見抜きしっているだけに、いくら恋人同士になったとは、信用できないのです。
こうした、厳しい目を光らす親友が佐倉の側にいるから、佐倉の恋もきっと安心なんでしょうねv
それにしても小田島の不機嫌そうな顔が浮かんできて、思わずクスクスさせられます。
この男、散々振り回されて本当の恋愛にアタフタする男に成り下がればいいのだ!
とおもうのでした☆☆☆
三津視点で、「そばにいる人」の後日談ですね。いや~これは良かった!
小田島の嫉妬深さと三津への態度の変わりように笑ってしまう。あれだけアプローチしてた三津に「婚期逃すよ」とか(笑)
治樹との時間を邪魔されたあの電話の事を根に持っている様子。
とりあえず、二人はラブラブしているようで安心です。
あと3人で食事をすることを素直に喜ぶ治樹が可愛い。この天然さんめ!
デートを邪魔されて苛つく小田島の顔が目に浮かぶ。
これまでの分もたっぷり治樹に振り回されて欲しいものですね。
Kindleで「遠くにいる人」を購入したら、こちらの番外編も収録されてました。
治樹とは幼馴染みで兄的存在の三津視点のお話です。
小田島が最初に狙っていたのはこの美形の三津なんですが、本編では上司の小田島への態度が虫を見るが如く酷い物でした。
治樹を1番理解してて大事にしてるが故に、小田島と治樹が恋人同士になってからは小田島に嫉妬されるようになってて面白かったです。
三津はいわゆる2人のキューピッド的存在なんですが、散々悪口を言っていた小田島の後押しを何故するような事をしてしまったのか、こちらの番外編に本音が書かれてました。
チラチラと透けて見える小田島の治樹への本気度が分かって、これはやはり「遠くにいる人」に収録されるべき作品で、電子で購入して良かったです。