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sentinel verse minasoko no niji
安西リカ先生「センチネルバース 水底の虹」コミコミさん特典SSペーパーのこちら。
蓮が退院してから3ヶ月後、7月のある日のお話です。
指導教官試験に受かり、独身寮を出ることになった吉積。
ひとまず蓮のマンションに引っ越すことになり、荷物を運び入れる中、
玄関脇に立てかけてある笹に気付いて「なんですか、この葉っぱ」と尋ねます。
施設での暮らしが長く、季節のイベントや行事に馴染みの深い蓮が用意した
その笹に、二人で願い事を書くことにしたのですが…
「蓮が目を覚ましますように」ということだけが願いだった吉積は
特に書くことがなく、よく考えてみれば蓮自身も特に願い事はなく。
ただ、今幸せだなあということをしみじみ感じ、
「ずっと今の生活が続きますように」
それが願いだと呟いた蓮の言葉を聞いて、吉積が短冊に書いたのはー
なんとも味気ない「現状維持」の言葉 笑。
そして”事務的すぎるよ”と思いつつも、続けて蓮が書いたのも同じ言葉。
二つ並んだ「現状維持」を見ながら、声を出して笑う二人、
幸せを噛み締める蓮ー
という内容。
”なんでもない日常”の貴重さをよくよく理解している蓮と、
蓮の世話を焼くことがライフワーク、生きる目的!という吉積。
二人の間に流れる、束の間のゆったりと穏やかな時間が心地よく、
吉積の書いた「現状維持」の言葉にふふっと笑ってしまう優しいお話でした(*´˘`*)
本品は『センチネルバース 水底の虹』の
コミコミスタジオ特典ペーパーになります。
本編後、蓮が退院して3か月後のお話です。
蓮が退院してから3か月がすぎ
善積が指導教官試験に受かって独身寮を出る事になり
ひとまずはと蓮のマンションに転がり込みます。
退院後の蓮の面倒を見によく来ていたため
独身寮の荷物を全部ひきあげると言う感じで
やってきたら
玄関には笹が立てかけられていて・・・
A4サイズ両面にて
連のマンションでの同居生活での出来事です。
施設くらいの長い蓮は季節行事やイベントになじみ深く
スーパーで売られていた七夕用の笹を見かけて
懐かしくて買ったと言います。
蓮の1年の休職期間が終わるまでに
身の振り方を決めて次の住まいには2人で移る予定ですが
蓮としてはマンションのあちこちに吉積の荷物があると
ここに住んでいるという実感に繋がり
悪くない気分になります。
10時を過ぎても朝食前という蓮に
吉積はオープンサンドをつくってくれ
その後に2人で笹飾りを作る・・・と言うお話です。
願いが叶って書くことがないという吉積も
蓮も願い事がないなんて言い出して
2人が幸せなことが伝わる短編でした (^-^)