kurinn
iroaku sakka to kouseisya no kekkon
SSの好きなところは文字数が限られているので、私の苦手な主人公CPの文学談議が入らないところなんです。それでも小粋さを失わないところが菅野彰先生の良さだと思いました。
本編の中では私たちと同じように禍に見舞われて、結婚の祝いの席も新居への引っ越しも大変だったと書かれていました。
こちらのお話は2人が手に入れた新居での日々の暮らしのお話でした。なんとタイトルにある通りに仔猫を飼い始めていました。大吾と正祐が2匹を可愛がる様子が読めて楽しかったです。そして彼等が暮らす家が2人の雰囲気にピッタリで想像力を掻き立てられて、ますます6月の電子配信が楽しみになりました。
本品は『色悪作家と校正者の結婚』の
フェア店特典ペーパーです。
本編後、とある夜の出来事です。
2人が西荻窪松庵の一軒家似て暮らし始めてから
2年半が経ちました。
今年は随分と待ち焦がれた桜が吹き始めましたが
今夜はふと冷えた夜で大吾が「花冷えだな」と呟きつつ
正祐の唇を塞ぎ、深く触れていましたが
突然、閨に相応しくない大吾の悲鳴が響き・・・
B5サイズ片面ですが
イラストなしでほぼ文字という大ボリュームにて
愛猫たちとの生活が描かれています。
何が起こったのかと正祐も驚いて体を起こすと
大吾の踵に愛らしいたまと八が嚙みついていました。
2匹はともに生後半年の仔猫ですが
2匹が小さい頃はまだ寒かった事もあって
1階の居間に布団を敷いて寝ていましたが
大人の猫の大崎に近づいてきた事もあり
2人は2階の寝室に戻ったところだったのですが
自力で2階まで上がって襖迄開けてしまったようです。
猫の成長を喜んでその対応を思いながらも
猫達に誘われて寝てしまった大吾の変化を思いつつも
正祐が不平を漏らす展開なのですが
今後の電子配信はこんなお話になるのかなと思わせる
穏やかな日常の日々が見えるとても優しい小話でした。