kurinn
kaedama miai o shitara saioshi no eiyuukishisama to kekkon shimashita
新王のネロが即位してから5年後のお話でした。
実はフィリックスが独立戦争後に騎士団長を辞めさせられてから、私財を投じて寒村に支援物資を届けたそうで、このお話はその時の寒村の姉弟の姉視点のお話なんです。
この姉がフィリックスに対して憧れと尊敬の念を抱いていたのですが、フィリックスが竜種だと判明した事や魔法使いと結婚した事で複雑な思いを抱いていました。
そこへもって王都でフィリックスとリカルドの御前試合が開かれ、姉弟の村から2名招待される事になり抽選会で姉弟が見事切符を手に入れるんです。
王都へは魔法館のオズが開発した魔法道具で一瞬でした。あーオズ活躍してるなぁとホッコリしたところで、闘技場の最前列で黄色い声を上げるオズとドロシーに爆笑させていただきました。そう!この2人の推し活はちゃんと現在進行形でした。www
フィリックスとリカルドの御前試合は拮抗してて、最後の勝負でフィリックスがリカルドの剣を飛ばした事で決着がつくんですが、客席に飛んだ剣は姉に向かってしまい…それを魔法で止めたのがオズなのでした。
思わずシーンとなってしまった闘技場で姉の取った行動に心が暖かくなり、その後のフィリックスが姉に掛けた言葉に感動しました。
姉がセラという国に希望を持ったことでオズやフィリックスやリカルドなどがネロを支え、彼の治世が上手く行っている事が良く分かるお話となっていました。ずっと読んでいたい作品でした。
本品は『替え玉見合いをしたら・・・』の
コミコミスタジオ特典小冊子です。
本編後、新王即位から5年後のお話になります。
金銀の騎士の活躍でセラ国内では独立戦争の勝利に湧きますが
北方の小さな村では冬の厳しさに
今年もまた何人か死人が出ることを覚悟していました。
そんなある日の明け方、大荷物を馬に引かせて
村まで来てくれたのは戦争の英雄その人で、
騎士団長ではなくなったのに私財で物資をかき集め
かつての仲間とともに全国を回っていたのです。
この冬は死人を出させない。どうか、生き残ってくれ。
それから5年、セラは少しづつ豊かになり
少なくても北方の村で人が凍えて死ぬことはなくなりますが
畏敬の国々との交流が進んでいるようです。
しかしそれらも北の村の姉弟にとっては
遠くの出来事しかなかったのですが
騎士団長のフィリックスと王の騎士のリカルドの御前試合に
国中から抽選で選ばれた村人が招待されることになります。
運よく当たった北の村の中での抽選会で
姉弟は運よく王都での観覧切符を当て・・・
A5サイズカラー表紙(カバー同イラストト)2段組12頁の
大ボリュームで王都の御前試合のお話になります。
北の村で弟と暮らす姉視点で
かつて村に救いの手を伸べてくれたフィリックスと
彼が伴侶とした魔法遣いであるオズへの
思いが語られています。
王都の民ではなく、王都の事でも遠い話である
北の村娘視点という第3者視点によって
本編後に変わったもの、変らなかったものが見えて
面白かったです。
フィリックスは相変わらずキラキラでしたよ (^-^)v