kurinn
mahoutsukai ha maou no mitsuai ni rouraku sareru
アスラとヤシャの出会いがアスラ視点で書かれていました。あの初めての出会いの時にアスラがどう思ってたのかを知れて良かったです。
あの言葉が思わず出て来たということは、衝動的にヤシャに惹かれたからだと分かり凄く萌えました。
ところがです。南の地をマスティマと散策してた時の話をヤシャにしてるのですが、宿屋の主人に娘を宛がわれた話をするんです。この娘との会話からヤシャへの思いを「恋」だと言われたと話してました。ヤシャが特別だという話をするのは、糧としての他の者とは違うという強調であるのも分かりました。
だけど何だか凄く後味が悪く感じてしまいました。
こんなことが読みたいんじゃないと思ったし、次代の魔法遣いであるマルトが「浄化」の地に乱入して来るシーンも本来ならホッコリするんでしょうが、この先のことを考えると納得出来ませんでした。
つくづくこのお話が合わないんだと思います。
本品は『魔法遣いは魔王の蜜愛に篭絡される』の
コミコミスタジオ特典小冊子です。
魔王視点での魔法遣いとの出会いになります。
清涼を厭う魔族は朝陽が顔を覗かせる前に
そそくさと塒に帰りますが
そんな夜明け間近の深い紺色の空を
魔王・アスラは美しいと思っています。
アスラは視線を絡ませた魔法遣いの瞳に
静寂の空を思い起こします。
他人に目を奪われるのは初めてで
真正面から視線を受け止められる事もいままにになく
アスラは気づけば「俺のものになれ」と口にしていて・・・
A5サイズカラー表紙(カバー同イラストト)12頁の
アスラ支店の本編裏話的な小話です。
対した魔法遣い・ヤシャにはすげなくされ
難問にも最善の策をくり出す側近のマスティアにも
攻略方法が思いつかないという状況が
さらにアスラの心に火を付けます。
過去のアスラの想いが語られ
現在のアスラとヤシャ、ヤシャの後継であるマルトとの
お話に戻っての幕引きです。
本編では見えなかったアスラの想いが見えて
面白かったです。