てんてん
jinsei ha mamanaranai shoustsu dear+ Paper Collection vol.65
本品は雑誌「Dear+202年フユ号」の読者プレゼントペーパーで
雑誌掲載作の『続・人生はままならない』番外編です。
本編後、とある朝のお話です。
ワイバーン伯爵家本邸2階の番奥まった場所に
四男フィディの寝室があります。
まだ日が昇る前のうす暗いその部屋の寝台で
フレッドは何の音を聞かずともぱちりと目を覚まし
すぐはまず隣、自身の腕の中の主人であり
番であるフィディを確認します。
亜麻色の髪をくしゃくしゃにして眠るフィディをみて
「ふ」と幸せの吐息を漏らすと
ソレがフィディのまつげを震わせると
「む・・・むぅ」と文句を言うように唇を尖らた姿に
フレッドの心臓はギュンっと痛くなります。
つきつきする胸を押さえながらどうにか
ベッドから降りて身嗜みを整えてフィディを見やると・・・
A4サイズ片面にてフレッド視点での日常になります。
フィディは
先ほどまでフレッドが枕にしていたクッションに抱き着き
唇がむにむにと幸せそうに動いていて
フレッドは再度胸の中で
「フィディ様は世界一愛らしい」と呟いて部屋を出ます。
そして厨房で朝食のメニューを指示し
今日フィディが乗る予定の馬車と馬の様子を確認し
フィディの仕事の資料を揃えて卓上を整え
伯爵に依頼された仕事の資料をまとめ
フィディの本日纏う服を一式準備し・・・というように
まめまめしい侍従のお仕事をこなしてのち
起きただろうフィディの元にもどって朝の支度を手伝う
というオチまで
フレッドの朝のルーチンの端々にフィディ愛があふれていて
ムフフ笑いが止まりせんでした (^m^)
フィディの全てを管理したい望みつつも
フィディはフレッドの所有物ではないというあたりに
執着攻の悶々が見え隠れするのも美味しかったです♪