てんてん
katudou syasinkan de aimasyou mawaru firumuno koimoyou syokaigentei ss akegatano yume
本品は『活動写真館で逢いましょう』の
初版限定挟込ペーパーです。
本編後、寒い冬の日の夜のお話です。
鷹成は昔のことを夢に見て真夜中に目を覚まします。
冬の寒さは嫌な記憶を連れてきて
こういうことが良くあります。
思わず隣に寝ていた久夫を抱き込んでしまい
起こしてしまうのですが・・・
B6サイズ横長片面2段組の番外編は
鷹成視点で悪夢を見る小話です♪
「怖い夢でもみましたか?」と優しく問う久夫は
鷹成の背を優しく撫で始め、鷹成も呼吸が深くなります。
更に久夫は嫌な夢を見たなら夢の中に会いにいくと言います。
昔の人は自分に会いたくて仕方がない人が
夢の中まで忍んで来ると思っていたようだと言い
実際に明け方の夢では久夫が駆け寄ってくる
・・・という優しい小話でした。
夢に出てくる人の解釈の違いもまた久夫らしく
一緒に住んでいてもいつでも鷹成に会いたいという
一途でまっすぐな想いが鷹成を癒す良い小話でした。
本編では窮地に陥った久生を助けたのは鷹成でしたが、こちらの初回限定ペーパーを読むと久生と出会った事で救われたのは鷹成だったと思いました。
恋人同士になってから鷹成の私室のベッドで一緒に寝ている様子にホッコリしました。
ところで本編では鷹成の過去はあやふやなままでしたが、こちらのペーパーでも同じでしたのでそこは既に重要ではないのだと思いました。
冬になると夢見が悪く目が覚めてしまう鷹成にとって、隣で眠る久生は嫌な夢から遠ざかる安心感を与えてくれる暖かな存在となっていました。
寝ぼけながらも鷹成を気遣う様子が久生らしく、その存在にどれだけ鷹成が救われて居るのかが分かるお話となっていました。
鷹成が過去の呪縛から解き放たれるのも近いような気がするお話となっていました。