えいちゃん
isekai de hamma no kodomo wo sodatetara yandere ni sodatta
郁実を遊園地デートへ誘ったものの、当然のようにロイも付いてきてしまい、面白く無いシグルドのお話し。
本編でも郁実を好きだと明言しているシグルド。
掴みどころの無い飄々としたキャラクターなので〝恋〟と言うより、何となく家族愛に近い気がするな〜と思っていましたが、この特典SSには郁実への恋焦がれる気持ちが溢れていて、切なくも可愛い片想いにキュンとしました。
特に
——友達のお母さんみたいな人に恋をしている。
この一文に切なさが溢れていて胸にキますね。
報われない不毛な初恋だと分かっていて自分でも「一時の気の迷いだ…」と思うシグルドですが、やっぱり好きだなぁ〜と再確認するエピソードに三つ巴展開好きとしては萌えました。
シグルドも良いキャラクターなので、報われて欲しいなぁ…
でも残念ながら、郁実はロイの物なんだよなぁ…切ない。
郁実とロイの協力者であったシグルド視点のお話でした。こちらはまだロイもシグルドも郁実からしたら幼かった頃のお話なので、郁実のオカン力が発揮されていました。
子どもの頃から異父弟たちの世話に追われてて、年相応な楽しみがなかった郁実の過去が垣間見られる瞬間があってとても切なく感じました。
そんな郁実の心の機微を感じて郁実優先で、遊園地で乗り物を楽しむシグルドとロイが小さな紳士だと思ったんです。半目しあいながらも郁実第一主義のこの頃の2人が微笑ましいです。
小さいが故にどんなに賢くとも、ままならない事があるとシグルドが学んだちょっとほろ苦い「初デート」のお話でした。下巻で成長した姿が早く読みたいです。