てんてん
kokyu ennrenn denn hōō to itsuwari no jiju
本品は『後宮炎恋伝~鳳凰と偽りの侍従~』の
コミコミスタジオ特典小冊子です。
本編幕間、林明視点のお話です。
自主謹慎してから1年が経とうかという十数日前、
林明は「そろそろ武炎の宮の蓮が見頃です」と
今や武官の侍従として立派に成長した朱夏から
気の利いた誘いかけをされます。
彼は元々林明が計略のために後宮に放り込んだ義賊ですが
林明は失敗するだろうとばかり思っていたため
彼の成長は大誤算でしたが
そのお掛けで助命された身としては
なんとなく彼に借りが有るような心持が消えません。
それも有って彼の誘いに乗って
1年ぶり鳳凰宮にやってきた林明でしたが・・・
A5サイズカラー表紙(カバー同イラストト)2段組12頁の
大ボリュームにての本編口絵の宴会風景を描いた短編です。
どうせなら一番美しい早朝の開花を観たいと呟いてしまい、
聞きつけた朱夏に「今度は早朝に花見をしましょう」と
約束を取り付けられてしまった林明でしたが
今日はソレを聞きつけた皆が林明に会いたいと集まり
花より団子とばかりな酒宴が繰り広げられることに
なってしまったのです。
武炎との再会が復帰宣言となった林明は
朱夏の策略にハマったような気がしつつも
侍女を従え姫を抱えた燕麗帝まで現れ
更なる平和のために尽くす事を誓う
・・・という物語の最終締めてきな短編でした。
物語の鍵であった林明のその後、
彼と関わった事で変わってしまった朱夏の思いが
見えてとても良かったです。
※他店舗特典(レビュー済)
アアマゾン特典は朱夏と武炎の休日の小話になります。
本編では燕麗帝と側室のジャベールとの間に姫が産まれて、林明が1年の謹慎期間を経て蓮の花を見に来たと後宮に姿を現した場面で終わってました。
こちらは林明視点のその後に開かれた早朝の花見の席のお話でした。遠慮する林明に朱夏が雷雷もジャベールも武炎も待ち焦がれていたことを伝えるのです。林明の策略がキッカケで自分の過ちに気が付き、今があるから感謝してると伝える朱夏が男前でした。
気持ちを切り替えて仕事に復帰すると林明が皆に伝えていて、以前のような関係に戻りつつあるのが伝わって来ました。
そこへ燕麗帝が赤ちゃんの姫を抱いてやって来るのですが、ジャベールが幸せそうでもう1人くらい子どもが産まれても良いのではと思ってしまいました。
これから購入する方にコミコミスタジオさんで購入する事をお勧めします!