てんてん
hakugin no shougun to senkai no miko ~ummei no ai ni michibiku suirenka~
本品は『白銀の将軍と仙界の御子』の
コミコミスタジオ特典小冊子です。
本編後、王城内の庭園での出来事になります。
執務をしていた蓮可が少し庭園で休息してくると
執務室を離れて半刻が過ぎます。
痢心を含めた文官たちは
あれやこれやと政の話に夢中になっていますが
毅焰は次第に心配になってきます。
そもそも庭園に行くと言う蓮可に
毅焰はついていこうとしたのですが
「1人で行かせて下さい」と真面目な顔でお願いされては
毅焰は是としか言いようがありませんでした。
憮然としながら待っていた毅焰ですが
蓮可の戻ってくる気配はなく
業を煮やした毅焰は庭園に行く事にしますが・・・
A5サイズカラー表紙(カバー同イラストト)12頁の
ボリュームにて毅焰視点での後日談になります。
あまり弁の立つ方ではなく無口な毅焰はいい言い訳も
思いつかないままに庭に到着してしまいますが
いつも以上に蝶が飛んでいるように見えます。
庭園を進むとさらに注が多く待っている場所で
蓮可は転寝していましたが
毅焰が近づいた事で起こしてしまいます。
蓮可が目覚めると蝶ばかりか
小鳥たちまで次々とやってきて蓮可ばかりか
毅焰の膝や肩、頭にまで乗って寛ぎ始めたのです。
蓮可の仙人の才かと感心する毅焰でしたが
蓮可は毅焰にも彼らを惹きつける差異があると言い
2人でしばらく彼らのための砂糖水と蜂蜜になる
・・・という甘~いお話でした。
タイトルがオチになっていて面白かったです。
あの不器用な毅焰視点のお話になっててビックリしました。
本編では無表情で何を考えてるか分からない毅焰でしたが、こちらのお話で彼が意外に可愛い事が分かりました。
実は魔物に滅ぼされた王族の生き残りだと判明した蓮可でしたが、迷いに迷った末に人界に残り王となる事を決めていました。
本編では民へのお披露目をしたところまででしたが、こちらでは慣れない政務を蓮可は頑張っているようでした。
そして蓮可が庭園で休憩すると言って退出するのですが、毅焰の警護を拒否したことから毅焰がグルグルしてしまうお話でした。それなりに夜は仲良く過ごしたりしていても不安になるのだと、初恋に慌てふためくような毅焰にクスッとしてしまいました。
まぁ、結局は誤解でした。庭園に居ると自分の周りに集まって来る、鳥や蝶の数が多過ぎて恥ずかしいという蓮可の謎理論でした。
そんな蓮可の姿にも見惚れる毅焰なので心配無用なんですけどね。鳥と蝶に埋もれながらイチャイチャする2人のお話でした。