れんちゃん
anti romace
酸いも甘いも嗅ぎ分けたでも、爛れてないいい大人の関係、でも、素顔に少しおしろい塗って駆け引きする、そんなビターな恋愛未満なふたりの素直でないふたりだけのお誕生日会。
好きなケーキもわかってる。
誕生日なのに『1人』でわざわざお店に現れる。
でも、その先に進むのには、きっと、勢いが足りないお年頃なふたり。
若い頃にある意味『何も』無かったからこそ、この今のような『大人なビターな駆け引き』ができるふたりなのかと、、、
これから10年先はわからないけどね。
戸和田とバーのマスター・准一のお話。
場面は准一のお店です。
戸和田の誕生日を「おめでとう」とお祝いする准一。自分の誕生日であること忘れていて、年齢も覚えていない様子の戸和田に呆れています。
ここ数年、誕生日は准一に教えてもらっているようで、お祝いのチョコレートケーキは戸和田の好きなものを用意しているとか。
たまたまお店の売れ残りだから、と言われたけど、それが内心嬉しいのは隠せていない戸和田。
「毎年忘れたふりをする」
「互いにそうやって見えないふりをすることで 俺たちだけの"特別な関係"を続けている」
特典にしてはとても味のある豪華な内容かなと思います。大人の渋いやりとりが沁みるやりとりなんですけども……
2人には2人の歴史があって、2人にしか分からない関係が成立しているんだと思うんですが、何だかモヤッとしてしまいました。
戸和田が准一に甘えまくってるなー…って。
誕生日を忘れたふりして祝ってもらうことに幸せ感じている十和田。
好きなケーキ用意して貰って喜びを感じている十和田。
過去に准一の好意に応えられなかったのに、今は准一の優しさに甘え、居心地の良さに安らぎを感じているように見えました。
これで好きじゃないとは、どういうこと?
というか、これが好きってことじゃないの?って思いましたが…戸和田的には違うんでしょうね。
"特別な関係"って都合の良い言葉だと思いました。この言葉に心酔して、フフフッてなってるのが意味分かんないです。なので「中立」にしました。
実は好き、とかだったら萌えを伴って見ることが出来たと思いますが、私にはNO萌えでした。ウィスキーのCMみたいなお洒落なシチュエーションとセリフなのに、萌えきれなくて残念です。
結局2人にとって恋人という関係でくくるのは合わなくて、ちょっとした愛情を感じる距離感が心地いいってことなんでしょうね。
これが2人のベストポジションというのは、何だか勿体無い。ワンチャンないのかなー。
しかし、戸和田が本気で人を好きになることってあるのか気になりました。この男の胸を焦がす人物はどんな人なんでしょうか…