てんてん
ayakashi chou to kieta hatsukoi
本品は『あやかし蝶と消えた初恋』の
フェア店特典ペーパーです。
本編後、朝陽の独特な言葉選びについてのお話です。
朝陽の言葉は独特で国吉でも
言葉だけではたまに意味を捕らえ損ねてしまうので
朝陽の表情やトーンから言外の意味を読み取らないと
会話が成立しない時もあります。
高校生だった頃
「国吉の名前はモモチョッキリのようだな」という
謎の名前に国吉清十郎にどんな共通点があるのか
すぐにはわかりませんでしたが
興奮が入り混じる朝陽の横顔から
褒め言葉であるらしいことが分かり
ありがとうと笑った国吉に
朝陽は美徳嬉しそうに頷きました。
その日、
国吉は朝陽とともに夕暮れの川辺で
虫の音に耳を傾けていました。
国吉がこの後の予定を尋ねると
朝陽から思いもよらない質問を受けます。
それは・・・
A4サイズ(書店によって型違いあり)両面にて
朝陽の独特な言葉について小話です。
どうして国吉は朝陽をしたの名前で呼ぶのか
というモノでした。
国吉は「相手の懐に飛び込む手段」と答えますが
あまり友人のいないタイプに効く手段であり
あまり深掘りして欲しくない事でした。
でも朝陽はそれを国吉の策略と言い
生粋の人たらしではなかったのだなと感心するのです。
そして初めて名前で呼ばれた時に
茂みをかき分けた途端大きなバッタが
飛び込んできたようだったと言い
国吉を喜ばせる
・・・というラブラブなお話でした。
名前で呼ばれることの特別感が
きらりと光っていて
色々と考えてしまう自分か嫌な国吉にとって
朝陽の言葉や考え方独特でわかり難くても
心地よいモノなのだなと伝わりました。
※他店舗特典(レビュー済)
コミコミ特典は学食でのお話
アアマゾン特典は朝陽が思う国吉の振られる理由です。
こちらの特典ペーパーは国吉視点のお話なんですが、朝陽が国吉にとってどんなに大切な存在なのかを知ることが出来ました。
朝陽の誰にもおもねる事のない真っ直ぐさが、時には自己嫌悪に陥入る国吉の心を救って来た事が分かりました。
そして国吉は段々と朝陽という人間を理解して、国吉にとって掛け替えの無い存在になって行くんですよね。国吉が朝陽に救われたように、朝陽もまた国吉によって救われてるんです。
なので国吉が朝陽の気持ちにずっと気が付かない振りをしていたので、ずっと両片思い状態でした。
両思いになってから何度一緒に虫を探しに出掛けたのでしょうか?
くっ付くべき2人がやっとくっ付いたという感じでした。
初めて2人が身体を繋げた時に朝陽の名前を呼ぶ国吉の声を朝陽は虫に例えていました。
なのでこのお話で「いい声で鳴き続けるよ」と国吉が言った時に朝陽が赤くなってるんですよね。
実はモモチョッキリについて虫嫌いなのに検索してしまいました。www