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ossan no isekai ha naze ka hard mode
近衛兵兄弟の兄、ヴェルグ視点です。
本編が長かったので読み終わる頃には忘れてましたが、シルトはタカユキを亡くしてから心が死んでいたのでしたね。そうだった。
それなのに皇帝として立派に努めて(泣)
さて、ショートストーリーでは執務室でシルトとタカユキの喧嘩のようで。それを扉の前を警護しながら耳に入ってくるヴェルグとガルム兄弟。
こういうときはたいていシルトが無茶を言ってタカユキが怒って部屋を飛び出して行くらしい。
ヴェルグがガルムに何分掛ける?ともちかけると、なんとガルムが正解で。
ガルムも無口無表情なのにタカユキのことをよくわかってますよね。本編でもそうでした。
タカユキはシルトに甘いので結局心配になってすぐシルトの所に戻ってくるのです。
しかしシルトはタカユキに弱い。続くのはそんなエピソードでした。
皇帝を唯一止められる存在、それが元角ナシだったタカユキ。
ヴェルグは神様はうまいこと人間を作ったなあ、たまたまか?と考えるのでした…。
年下なのに人生経験豊富そうなタカユキに不思議がりますが、オッサンらしさもそういえばそうだったなと思い出しました。
長いお話だと読んでるうちにどんどん忘れていっちゃうんですよね。
シルトの近衛騎士であるヴェルグ視点のお話でしたので、タカのオッサン口調で心情を語られる事がないので、本編よりスッキリして読み易かったです。
近衛騎士のヴェルグの一族の秘話や弟のガルムと共に苦労をして来たこと、更にシルトをどんな風に見ていて、どんな風に忠誠を誓ってるのかが書かれていました。
そしてタカが現れた事により、シルトの壊れた心がどう変化したのかを、身近にいる臣下目線で知る事が出来ました。
またヴェルグがタカを友人として位置付けているけれど、1番はシルトだと言うことが書かれていてとても興味深いと思いました。
更に本編でタカの黒い角にご執心だったリーラディーに対するシルトからの命令を通して、シルトにとってタカがどういった存在なのかをヴェルグ目線で語られていました。
本編でのオッサン口調が合わなかったので、こちらの様な雰囲気で書いて貰えたらと思ってしまいました。