kurinn
gozen 2ji made kimi no mono
本編では道夫が灯さんと離婚して2人が恋人同士になった後に、恭一が道夫の携帯の記述を一部だけ削除していました。それは道夫にずっと償いながら生きて欲しくなかったからです。
終盤で道夫は父親に灯さんの事を結婚してた人と聞いてましたが、父親に「知りたいかい?」と尋ねられて断るのです。
それはリマインダーに残してないから必要無いものだと思っているのですが、それこそ恭一が望んだことだったのです。
だって毎日毎日同じように道夫は苦しまなければならないんですから…。
こちらのおまけペーパーは離婚した後に駅で偶然に道夫と灯さんがぶつかってしまうお話でした。
もちろん道夫には記憶が無いので、初対面の人に対するように謝っていました。そして灯さんも同じように接していました。
彼女は夢だった資格に合格したようでお祝いの花を持っていました。人懐っこくて明るい道夫が「おめでとうございます!」と明るく彼女に言って、「ありがとう」と彼女も嬉しそうでした。
道夫は彼女といた時はこんな笑顔を見せたことが無いんですよね。上巻のペーパーのように高校時代はこんな笑顔を見せる人だったんです。
本来なら交差することの無かった2人が、やっと本来いるべき場所に戻れたのだと思いました。
だって道夫は記憶が無くなっても、何度も何度も恭一を好きだと思いだすのですから…