てんてん
hana no omeg to dekiai ouji
本品は『花のオメガと溺愛王子~いとし子と運命のつがい~』
のコミコミスタジオ特典小冊子です。
本編後、夏芽がハリードからある相談をされるお話です。
ある夜、夏芽はハリードに夜の散歩に誘われます。
家族専用の庭を奥まで進むと
四阿にいくつも揺らめいていて幻想的で
ロマンチックな雰囲気に彩られていました。
夏芽達が落ち着くまではと
公務を控えていましたハリードですが
来月から再開する予定で1日中一緒に過ごせるのも
あと少しだと思うと名残惜しい気分になります。
案の定、ハリードの話は公務再開についてで
最初のうちは昼間にできる仕事中心ですが
再来月には1週間ほどイギリスへのと向かうそうで
夏芽も覚悟はしていたので
ハリードの気遣いをとても嬉しく思います。
夏芽はきっとあっという間だと言いますが・・・
A5判カラー表紙(カバー同イラスト)2段組12頁の
大ボリュームで本編後の2人のお話になります♪
ハリードが相談したかったのは
夏芽も行かないかというものでした。
イギリス行きの主な目的は
王室の人間の主催するチャリティーパーティの参加で
パートナー同伴や家族連れが当たり前なのです。
夏芽は他人から見てもハリードの伴侶なのだと理解し
胸がきゅと熱くなりながら
「相談するまでもなくいかなければならないですね」
と返事をします。
詩利に自分達が出会った場所を見せたいと思っていたし
望まれて生まれた来たのだと改めて伝えたいと言うという
夏芽の言葉はハリードは喜びます。
夜の庭で2人でいると初めて出会った日を思い出すと
夏芽の唇を包むこむように吸われて、
キスを深くしたハリードに身を任せることになる
・・・というラブラブな後日談でした。
夏芽をとても大事にしているハリードですが
夏芽も色々な意味で成長していて
相手を受け止めながら自分の主張もできるように
なっていました。
大切な人のために強くなっていく受様っていいですね♪
本編ではハリードの国であるジャシャールでのお話が少なかったので、せっかくの設定がと残念に思ってたんです。
夏芽の幸徳に恩返ししなきゃって自己犠牲の念ばかり強調されてて、読んでて疲れてしまってました。
だからこちらのコミコミさんの小冊子のお話が入っていたら、作品の評価が上がったのにと思うと残念でなりません。
健気受けの描写もほどほどが大事だと分かった作品だったんです。
そしてこちらの作品はジャシャールの王宮で、ハリードに愛されて強くなって自分で生き方を選べるようになった夏芽がいました。
本編でもハリードの家族が夏芽と詩利を暖かく迎えていましたが、それから時間が経って大分ジャシャールでの暮らしに慣れて来たようでした。
間もなく公務を再開するハリードに、最初の外交に夏芽と詩利の二人を帯同したいという相談をされて快諾していました。
二人が出会って結ばれた思い出の地に詩利を連れて行きたいみたいでした。
でもですね、家族専用の庭だからといってそこでのセックスは要らなかったですね。
2段組でこれだけのボリュームなので、3人でイギリスに行ったシーンを入れて欲しかったです。
葵居ゆゆ先生の作品てなかなか好みと合わなくて神にならないんですよね。こちらの作品も本編合わせて中立にしようかと思って、ギリ萌なんです。
本棚に未読本が2冊あるんですが、怖くなってしまいました。