てんてん
kedakaki shishi wa kodoku na tsugai ni ai wo sosogu
本品は『気高き獅子は孤独なつがいに愛を注ぐ 』の
フェア書店特典ペーパーです。
本編後、2人の間に生まれたノアのお話です。
ジルとリリウスの間に生まれた三つ子の
末っ子であるノアは家族中に甘やかされて育ち
誰とも言い合いどころか、喧嘩をした事がありません。
リュカとルディは毎日ケンカをしていますし、
甲斐甲斐しくノアの面倒を見てくれるアンドレアも
双子組とたまに喧嘩をしています。
なによりリリウスとジルでさえ言い合いは珍しくなく
ノアはこのままではいけないと
唯一ノアに塩対応のブラッドに
「みんなとケンカがしたい」と訴えると・・・
B5サイズ(書店によって型違いあり)片面にて
ノア視点での後日談になります。
「チビも大変だな」と言いつつも
「チビが本当にやりたい事はそうじやないだろう」
と返されてしまいます。
聡いブラッドは
ノアの本当の願いが何かも見抜いていたのです。
そんな2人の会話を聞いたセツは
ノアに『いい事を教えてやる』というのですが
それはとんでもない解決法で
セツはジルにこっぴどく怒られる
・・・というノアにとっては切実ながらも
周りにとってはほんわかほのぼのな小話でした♪
セツが授けた作戦は成功しないばかりか
ジルに怒られているセツすらノアが羨ましいと思う
オチがまたおかしくて良かったです (^-^)v
本編の「よしよしと特等席」では、ジルとリリウスの間に出来た三つ子のリュカとルディが喧嘩をしてて、ハーフであるノアは病弱でおっとりしているので皆に溺愛されている様子が書いてありました。
そしてこちらのお話ではノアが、リリウスが兄と慕うブラッドに「ケンカはどうやったらできますか?」と言う場面から始まっていました。
ブラッドって口は悪いし乱暴に見えるような態度を取るけれど、実はとても優しいし小さなノアの悩みも察する事が出来る良い男なんです。
ノアは産まれた時から身体が小さくて病弱だった為に、皆が過保護で甘いのを分かっていて唯一の塩対応のブラッドに聞きに来るくらいには聡いのです。
でも本当はケンカしたい訳ではなくて、ノアも他の兄たちみたいに頼られたりしたいだけなんです。ブラッドはその点も理解してました。
このブラッドが本編の終盤までずっと意識が無かったのが、残念だし惜しいと思いました。
そしてこのノアとブラッドの会話に割り込んで来たのが、ジルの片腕であり幼馴染のセツでした。美形で華があるのにおちゃらけて居るけれど、実はとても頼りになる人物として本編でも活躍してました。セツはジルと先妻の間に産まれた双子のガイに、トンデモナイ事ばかり教えていました。
そしてここでも何やら企んでいて…。
セツに悪知恵を仕込まれたノアがジルとリリウスに弟妹が欲しいとお願いしに行くというお話でした。
ここでノアの才能が開花したと思ってます。www