ぴれーね
haru ni naru made mattetene
電子限定特典のショートストーリーです。
ムーンライトノベルズさんの方で書籍には未収録の番外編が掲載されてるんですけど、そこでチラッと語られた二人の海水浴デートのお話になります。
ところで、私は既に出来上がってるカップルのイチャ甘と言うのが大好きでして、むしろそのイチャ甘を読む為に、頑張って本編を読んでたりするんですよ。
世のBLカップルは、なんでみんなこんなにスレ違うのよと悶え苦しみながら。
あっ、その点、今作は切ないスレ違い1ミリ程度、ひたすら美味しい所だけ延々となので、本当に最高だったんですけど。
話が逸れましたが、そんなワケで二人の海水浴デートなんて読みたくて仕方ないのです。
でも番外編ではサクッと省略されてて「何でだよ!?」と一人で地団駄を踏んでたんですよね。
そんな(私にとっては)気になる部分だけチラッと語られて、生殺しじゃないかよ!的に。
が、なんと電子限定特典でその海水浴デートが語られる事を知りまして。
表紙がね、あまりに可愛いから紙にするか散々迷った挙げ句、この特典欲しさに電子で購入した次第だったりします。
それにしても、何故か電子特典の方が好みのエピソードな事が多いんですけど、何ででしょうね?
で、内容です。
ディビス号(リック命名)に乗って、海水浴にやってきた二人。
楽しい時間を過ごしますが、リックが中型獣人にナンパされてー・・・って感じでしょうか。
えーと、本編でのディビスですが、とにかく格好いいしいい男なんですよ。
寡黙で言葉も上手くないんですけど、その分語るセリフの一つ一つがとても誠実だし真っ直ぐで、心を撃ち抜いてくる。
それはこのSSでも健在でして。
元々小型獣人は絡まれやすい。
要は侮られてるんですね。
それを情けなく悔しく思うリックに対して、ディビスの告げるセリフがもう!
こんなの、リックじゃなくても胸にこみ上げてくるものがあるわ!!
ディビス、マジでいい男すぎるわ!!
他、ひたすら可愛くてほっこりしちゃうエピソードの数々って感じでしょうか。
リックが何が好きか分からないからと、ディビスが山ほど食べ物を買ってきちゃうお話とか。
もう本当、甘いし可愛いしちょっぴりホロリと来るしで、最高だと思います。
ちなみに、どこかメルヘンチックと言うか、まるで絵本を読んでるみたいな優しい気持ちにさせてくれる今作。
細部までほのぼのトーンが徹底されてるおかげで、そんな雰囲気に浸れるのだと思います。
ディビスの車を「ディビス号」と命名してる所とか、互いに「リックさん」「ディビスさん」とさん付けで呼びあってる所とか。
こういう雰囲気、好きすぎる。
どうしても本編ではリックとディビスの2人だけの閉じた世界でした。
それはそれで優しくて甘い世界で良かったんですが、こちらの電子限定書き下ろしでは初めて2人に第三者が絡んで来ます。
だから2人が周りからどう見えてるのかを知る事が出来て、ニヤニヤしながら読むほど面白かったんです。
ディビスの運転する車で2人は海水浴に行くのですが、散々2人で楽しんだ後にディビスは食べ物を買う為にリックの側を離れてしまうのです。
そして本編でも語られていたリックのような小型獣人が、常に危険が存在してどんな目に遭うかが分かるのです。
常に侮られる小型獣人の連れが滅多にお目にかかれない大型獣人だと分かった瞬間の相手の反応に胸がすく思いでした。
この時のディビスがとてもカッコ良い筈なのにとても可愛いんです。
何故可愛いのかを是非読んで欲しいです。www
電子で購入して正解でした!
二人の休日。ディビス号(リック命名)に乗って海に海水浴に来ました!
相変わらず甲斐甲斐しくリックの世話を焼くディビス。
海で存分に楽しんで、浜で休憩しながらディビスが食べ物を買ってきてくれるのを一人で待つリック。
そこへナンパの二人組がやってきて…。
もう二人が可愛くて仲良くて大好きで。
リックはもっとやりたいことや行きたい所をディビスにリクエストしたらいいよ!ディビスも喜ぶよ。
ナンパを撃退したディビスにリックがかけられた言葉にジーンと泣けてくるのもわかります。良かったねえ。
そしてディビスにかけるリックの言葉にそんなところが好きだって。
ディビスが強面イケメンマッチョで真面目なくま獣人なのに、リックへの愛を語るのは場所も時も関係ないのがたまらなくいい!