kurinn
muteki no joushu wa koi ni ochiru
本編では最後の最後に城之内と姫宮は恋人同士になっていました。
その時に姫宮は一目惚れに近かったと言っていたのですが、こちらの初回限定特典の書き下ろしがまさにその時のお話でした。
それは城之内が聖生会中央病院に非常勤医師として勤め始めた三年前の出来事でした。
当時から真面目で純粋な姫宮は理想と現実に板挟みになって悩んでいたようです。
そんな春の午後に偶然見かけた城之内に対して姫宮が惹きつけられていたと思うと感慨深いです。
三年後に姫宮と公私共々パートナーになる事で、医師としての考え方まで変わると思うと運命とは不思議なものです。
本品は『無敵の城主は恋に落ちる』の
初版限定挟込ペーパーです。
姫宮が初めて城之内を見かけた日のお話です。
「今日はいいお天気だねぇ」
ナースステーションの片隅で
電子カルテに指示を入れていた姫宮は
胸部外科の神谷に声を掛けられます。
神谷は窓のある病棟に来ると季節を感じると言いながら
姫宮に春らしくない顔をしていると言います。
そして
「先生に笑顔があれば百人力だと思うよ」
「笑顔で懐柔してじっくり攻め落とせばいい」
と言うのですが・・・
B5サイズペーパー片面にて
姫宮視点の前日譚になります。
姫宮にはよくわかりません。
神谷は食えない笑顔でそのうち
「じっくり話を聞いて欲しい相手が
現れたらわかる」と告げて去っていきます。
患者とは向かい合いたいと思いますが
何のために医者になったのかと悩む
姫宮の心の叫びは誰にも届きません。
そんな姫宮がふと視線を上げると
ちょうど突き当りにある窓から流れ込んできた
金色の日差しが反射して眩しさに目を細めたのですが、
再び目を開いた姫宮は
金色の輝きの中に立つ長身の男性に目を奪われる
・・・という姫宮と城之内の出会い編になります。
本編でもちらっと話していた
城之内が"輝いていた"というファーストコンタクト、
比喩じゃなかったみたいですね。
タイトルは季節的なものではなく
クールビューティな姫宮に春が訪れた瞬間
だった模様です (^-^)/