kurinn
tensei no koibito
こちらのコミコミさんの小冊子は、ヤクザの柳視点のお話でした。
伊吹の父親との関係や、彼が亡くなる日のことが柳を通して語られています。
伊吹の父親の慎也の父親に対する妄執が、救いようの無いものであったことが何とも悲しいです。
息子達は伊吹の父親の呪いにかかる事なく、幸せな未来に向かっているようです。
ですがその代わりに全く無関係であった柳に、その呪いが降りかかってしまったように感じてしまいました。
その呪いが柳を2人の息子達に関わらせてしまったのは間違いないと思いました。
柳から見た伊吹の父親の苦しげな表情が何ともやるせなくて、語られる事の無かった慎也の父親の気持ちが知りたくなりました。
何故彼は伊吹の父親の写真を残していたのでしょうか?
コミコミさんの特典小冊子。本編攻めのヤクザさん視点のお話で、めっちゃ好みのテイストだったので萌2にしました。なぜ小冊子にしたのかなあ・・と凄く思うんですけど。
新森幸哉に拾われていたヤクザの柳さん。本編ではさらっと読んでしまった、その柳さんの複雑な気持ちが、この小冊子ですごくよく分かったんです。(私がもっとお利口なら本編だけでもよく分かったんだと思うのですが。)
上手く書く自信がないので、箇条書きで。
新森幸哉:新森伊吹の父、故人、巴家の主治医、巴慎也の父love、自死。
慎也の父:昔、幸哉を捨てて結婚、慎也を設ける。
新森伊吹:本編攻め 幸哉の息子
巴慎也:本編受け
加納柳:幸哉に拾われた子、幸哉の苦しい恋心のはけ口になっていた。
こんな関係性だったわけでして。
幸哉さんが自分の恋心を成就させるために仕掛けた、伊吹と慎也の恋。
その幸哉さんの恋心も超セツナイし、幸哉さんに抱いていた柳さんの恋心もセツナくて胸がイタイ。柳さんの恋心は決して実ることはないし、本人もそれを諦め受け入れているところが余計にイタイ。
あの世で幸哉さんにあったら「思う存分罵倒してやる」と考える、柳さんがほんとーーーに切なく、主人公は柳さんだったんじゃんかよ!と思った小冊子でした!ヤクザさんなのに純情すぎるやろ!秀逸!