てんてん
shougun wa dekiaichu
本品は『将軍様は溺愛中』のコミコミスタジオ特典小冊子です。
本編幕間、フィリオがベルと養父と買い物をするお話です。
ウェルナード=ヒュルケン将軍は
結婚直後から伴侶であるフィリオに甘く愛妻ぶりを
遺憾なく発揮しています。
可愛いフェリオと買い物に出掛ける事は
本来ならとても楽しく心湧き踊る出来事でしたが
現在のウェルナードは眉間に皺を寄せ、口も心持曲げて
決して上機嫌とは言えない様子です。
その理由はフェリオの隣でクシアラータ風の衣装を手に
眺めている初老の男にありました。
彼はダーイン=フュルケン、ベルの養父です。
フィリオの優し気な笑みが向けられるのは自分だけでいい
桃色の瞳に移されるのは自分とエメだけでいい
と本気で思っているのがウェルナードと言う男なのです。
不機嫌な物調面の男が店の前にいれば
営業妨害になりそうですが
クシアラータ国の誇る三宝剣の将軍の知名度は抜群で
いるだけで注目を集めるとなれば
店側としても文句があるはずはありません。
その店で養母へのお土産を選んだ後は
長旅でも日持ちする食料を見繕うために
乾物屋に向かう事になりますが
2人が中を覗いているのは首都でも1.2を争う商会で
その店先で腕組して見上げるベルはまたもや不機嫌で
通行人たちをぎょっとされる事となり!?
A5判カラー表紙(カバー同イラスト)2段組12頁の
大ボリュームでベルが不機嫌になるお話です♪
この店は軍部にも品を下ろしており
ベルとしては軍部で買うよりも高いに違いないのに
わざわざ立ち寄る意味が見いだせないのです。
そんな苛立ちは通行人には
店が将軍に目を付けられる何かをした様に見え
店の店員には不機嫌な理由がわからず
かといって何か不適際があったなら
不用意に声もかけられないと戦々恐々状態だったのです。
そんな事態を解決したのはフィリオのベルを呼ぶ声で
一歩店に踏み入れたウェルナードは
陳列棚に並ぶ見知らぬ品々に目を見開きます。
帰りには沢山の荷物を抱える事となりますが
フィリオの片手はしっかりとウェルナードに
握られていた
・・・というウェルナードのフィリオ愛が溢れている
小話でした。
本編ではさらっと出ていた
フィリオとダーインのお買い物話を描かれいたもので
ウェルナードの大人気も養父相手なので
少しは控えられていますが
本音が明らかで悶々で不機嫌な彼を
街の人や店員が誤解するのがまた面白かったです。
本編幕間のお話でした。
シス国で捕まったクシアラータの貴族達が護送されて来る間の5日間に、ウェルナードの養父とフィリオの3人で街に買い物に行った時のお話でした。
本編でフィリオ視点でサラッと書かれていたので、ウェルナード視点のその時の様子が書かれているこちらの小冊子はとても貴重だと思いつつ読みました。
3人はお土産を買いに行ったのですが、何しろシス国を出てから10年経過しているので、数年置きに会っていた養父と違い養母の母は朧げなウェルナードでした。
そしてお土産を選ぶ時の店員へのサイズの伝え方が養父とウェルナードがそっくりで、血の繋がりは無くても似たもの親子だと知る事が出来ました。
そしてあのウェルナードが、良き理解者でもある養父を認めている事が分かりました。
それにしてもフィリオはウェルナードの手綱を上手く握っていて良き嫁でした。www
買い物帰りに幸せそうな新婚さんと、それを見守る養父との関係がとても素敵だと思いました。
早く新婚旅行編が読みたくて仕方ありません!