あーちゃん2016
kanawanu omoi wo kimi ni tsumugu
本編後、富を築いたカーリン視点のお話でした。カーリン視点にすることで、二人の聖性が高まったような気がして、短いんですが、ぴりりと素敵さが詰まったお話だなあと思いました。
比較的裕福な商人の家に生まれ、好きな事を好きなように学び、成人後は薬師となったカーリン。長年働き、ひと財産築いたので、ゆっくりする時間を持とうと考えたのでしょうね。美しいもの大好き欲を存分に発揮し、自分の好みを反映した家をたて、美しいものを集め、親しい人を招いてもてなす・・・今日のお客様はサージとアシュ。あれから数年たち、アシュは見ているだけで癒されるような雰囲気の優しい美貌になっています。
2人を一番良い客室に案内した後、カーリンの心に悪魔のささやき「神の作りたもうた芸術のように美しい二人、その二人の抱擁は・・・」
ということで覗いちゃうんですね、鍵穴から!
多分、神リエラの何か思いが少なからず反映されているのでしょうね、二人には。
胸をうたれるほどの美だったようで、カーリン、膝をついて神に祈ったとのことです。
出自やそれまでの色々があるとはいえ、アシュのたどったそれまでの道には何か神の思惑があり、その思惑にそったため、本人の意図とは関係なく、聖者に近しいものになったんだろうなあ・・と思ったお話でした。
本編でも大活躍していたカーリン視点です。
過去にはアシュと関係した事もあったのですが、アシュ逃亡後にカーリンの身に起きた出来事によってすっかり別人のように変わっていました。
そしてアシュが逃亡する上で助かったカーリンの膨大な知識が、どうして彼に備わっていたのかの説明がこの特典ペーパーに書いてありました。
こちらのお話は本編終了後のお話です。
ひと財産築いたカーリンがずっと住んでいた古い宿屋を建て替えていました。
そして長年かけて集めた彼の審美眼にかなった物を飾り、親しい人たちを招いてもてなす楽しみを見出していたのです。
そしてその日はアシュとサージでした。カーリンは仲睦まじい2人を微笑ましく眺めているうちは良かったのですが、ふと美しい番が愛を交わす所を見てみたいと思ってしまうのです。
欲望に負けてカーリンが鍵穴から見てしまったものはというお話でした。
カーリンが胸を締め付けられるほど感動した光景をyoco先生のイラストで拝見したくなりました。
本品は『聖邪の蜜月』のコミコミスタジオ特典ペーパーです。
本編後、カーリン視点での後日談になります。
カーリンは物心がつくころから美しいものが好きでした。
自分が容姿に恵まれなかった事もあり
美しい人には女性であれ男性であれ、憧れますが
少し成長すると美は目に移るものだけに宿るのではなく
数式や音楽、様々な理にも深淵な美がある事に気づきます。
比較的裕福な商人の家に生まれた事もあり
薬学、数学、言語学、美学と好きなだけ学び、
薬師になります。
アシュと出会ったのは薬師として異例の出世をして
正殿勤めをするようになってすぐで
カーリンはアッシュの昏い美に惹かれます。
奴隷市で売られるような子供が
読み書きを学びたがるのも意外でしたが
あっという間に習得してしまったのはもっと意外で
祭礼の夜、アッシュが消えて大騒ぎになった時、
カーリンは自分への類を恐れつつも
見事に逃げおおせたアシュに喝采を送りました。
そして今もアッシュは変わらず美しく・・・
B5サイズ片面にて
カーリン視点でのアッシュのお話です♪
カーリンは残す者のいない気安さで家を建て替え
自分の好みを反映した館で愉しむ事にします。
「山の美しい薬師さま」として睦まじく暮らし始めて数年、
美貌はそのままながら張りつめた雰囲気はすっかり消え
今は優しい空気を纏っていました。
美しいものを見る事が一番の楽しみであるカーリンは
2人を2階の客室に案内した後にどうしても
2人の様子を覗き見したくなります。
誘惑に抗えず鍵穴からのぞいた2人は
微笑み合っているだけでしたが
カーリンは神に祈らずにはいられなかった
・・・というカーリン視点での回想を交えた後日談でした。
本編でアッシュに多くの知恵を授けた
カーリンの胸の内は正確には判りません。
しかし、彼が美に惹かれる心のままに
アシュに手を伸べたのだとしたら
そこには神の手があったのかもしれませんね。
※他店舗特典(レビュー済)
アアマゾン特典はサージの贈り物のお話です。