碧雲
door wo knock surunowa dare
頼久が、甲田の浮気を心配して甲田の出張先の京都に行った、その後日談。
甲田が、頼久の誕生日プレントは、何が善いか考える。
頼久に聞いても「貴方がそばにいてくれるだけで、欲しいものはない」と言うだけ。
思い付いたのは、母の事。
母の墓前で渡したいものが有るので、休暇を取り、頼久と共に行く。
そして、母の形見の真珠を墓前で頼久に渡して伝える
「毎日が、ハネムーンだ」
この甲田の言葉が、タイトルになったようです。
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on any given day:
どの日も、来る日も来る日も=毎日
「ドアをノックするのは誰?」番外編となります。
続編の「ドアをロックするのは君」の発売時、発売記念としてシャレード誌に掲載された番外編です。
「〜ノックする〜」の本編後、甲田と頼久は恋人になって甘々…という時間軸。
二人で一緒に過ごす初めての頼久の誕生日。
甲田は特別なプレゼントを贈りたいと思い、頼久に欲しいものはないか?と尋ねるが…
…という内容です。
頼久は、良妻賢母というか聖母というか…とにかく出来すぎる嫁!みたいな存在なんですよね。
「欲しいものなんて何もありません、あなたといるだけで…」みたいな事を本気で言う人なんですよ。
お前は一昔前の演歌か?日陰の身か?耐える女か?みたいな感じで。
で、パートナーの甲田も困ってしまう。
何もいらないとか言われちゃうから、感謝の気持ち・愛の心をどうモノとして表現していいのやら戸惑ってしまう。
結局、甲田家のお墓詣りに行って挨拶して…みたいな。
頼久があまりにも純で、清らかで、素晴らしくて。眩しいんですよね…
甲田はそんな頼久を素晴らしい伴侶だ、とより深く愛する…
私個人としてはね、
頼久は崇高すぎて。
真似できませーーん!こんないい人じゃありませーーん!
という感じで、ひとごとのように読みました。
頼久はほんとに誠実で…絵空事みたい。素晴らしい人格。非の打ち所がない。
エロ方面も。
感じやすくて、甲田の欲望をすべて受け止める。素晴らしい受け。
この一編は、読みやすく、愛情に溢れています。
リアリティという観点というよりは「フィクション」として読みました。