てんてん
isekai yuukaku monogatari
本品は『異世界遊郭物語~銀狐王の寵愛~』の
コミコミ特典小冊子です。
主カプの後日談と花籠で悠人を助けてくれていた色子2人の
恋話を収録した短編集になります。
タイトル作を簡単にご紹介しますね。
悠人が恋人と歩いていると見覚えのある姿が
ひどく慌てながらも脇目もふらずに走っていきました。
一番の親友であるリンの勢いに
心配になった悠人でしたが隣を歩く恋人は
リンが向かった先が新秋が住む長屋だろうと言います。
悠人は暁が新秋を知っている事を不思議がると
駆け出しの絵師の頃に暁として幾度か話した事があった上に
お忍びで城下町に出たところを見られたしまったと言います。
新秋の長屋は平助の知らない唯一の隠れ場だとも言い
黒鉄しか知らないと悪戯っぽく笑います。
その頃には親友の姿は見えなくなっていて・・・
A5判カラー表紙(カバー同イラスト)20頁2段組という
大ボリュームにて3組のカップルのお話が収録されています♪
悠人が「2人がうまくいくといいな」と呟くと
暁は微笑んで悠人の手を取ってぎゅっと指を絡め
悠人を慌てさせますが
三角の耳をぺたんと伏せて
「悠人と手をつなぎたい」とねだる恋人に悠人は
「駄目じゃないです」としか言えない
・・・というラブラブなお話でした♡
結局悠人は暁の希望通り手をつないで
菜の花畑を見に行くという幕引きなのですが
リンが走っていた理由は
同時収録の「竜胆の片恋」から続いています。
その他にも元義賊の「鈴蘭の片恋」が収録されていて
今回のコミコミ特典は非常にお得な1冊でした (^_-)
※他店舗特典(レビュー済)
アアマゾン特典は東雲が稲荷寿司を作るお話です。
本編で色々と解決した後に、城下町で稲荷屋を始めた悠人でした。そこでは遊郭のNo.1だった鈴蘭と同期だったリンが手伝っているのが書かれていました。
そしてこちらの小冊子はその後日談です。
本編では元義賊の頭だったと思わぬ過去が明らかになっていた鈴蘭です。彼が仲間に騙されて身売りした時の話と、そこでほのかに恋心を抱いた出会いを知る事が出来ました。
鈴蘭の一途な思いと相手の幸せを願う気持ちにキュンとしました。
そして相手の全てを知って受け入れて鈴蘭を思ってずっと待っていた気持ちと、先に動いて鈴蘭の退路を断つ男らしさが素敵でした。
そして明るくて正義感が強くて憎めないキャラだったリンの恋のお話も良かったです。
何故リンの客は按摩が目的のおじいちゃんが多かったのか?彼の源氏名がどうして竜胆なのかが、彼のお得意様だったおじいちゃんが稲荷屋に来て話していました。
なかなか素直になれなかったリンが、好きな人の元に走って行くのが微笑ましく思いました。
そして暁と城に住みながら稲荷屋で頑張って生きている悠人のその後も幸せそうでした。