「桜ノ国~キルシュブリューテ~」書き下ろしペーパー

sakura no kuni kirschbluete

「桜ノ国~キルシュブリューテ~」書き下ろしペーパー
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
特典
出版社
発売日
付いてきた作品(特典の場合)
桜ノ国~キルシュブリューテ~

商品説明

「桜ノ国~キルシュブリューテ~」
書き下ろしペーパー

モノクロ両面印刷(合計2P)4段組
・本編終了後、オーストリアのヘッセン公爵家所有の城で過ごす2人のお話

レビュー投稿数1

雪舞う遠い東欧の地で

本編終了後のお話。
あの後無事にオーストリアへ着いた様子の2人。

季節は冬です。
ザルツブルグ地方にある惣一郎の実家…というか、ヘッセン公爵家の城に住んでいるのでしょうか?
風邪で寝込んでしまった祖父(公爵)の名代として会合へと出掛けた惣一郎の帰りを待つ文弥。
文弥は今後どうするのかなと思っていたのですが、どうやらウィーンの大学に通っているようですね。
この後の時代を考えると不安なのですけれど…

雪の影響からかなかなか戻らない彼を心配し、窓からオーストリアに降る雪を見ては、日本にいる実母の事を思っていると、部屋の隅にふわりと現れたのは豪華なドレスを纏った華奢な美しい貴婦人で。
幽霊のような現実味のない彼女は、てのひらの中にある桜の花びらを見つめながら「あの人はいつ戻ってくるの?」と呟く。
どうやら、恋人の帰りを待ってじりじりとしていた文弥に、日本から夫が訪ねて来るのをずっと待ちわびていた惣一郎の母親の霊のようなものが共鳴して現れたのではないか…?
と、なんだか切なく思っていると、惣一郎が帰宅し、盛大に文弥に甘えていちゃつく2人。
この2人、こんなに自然な感じになったんですね。
「ベッドを温めておいて」なんて、甘くて気障な台詞を家令の前で堂々と言い放ってしまう。
ここが甘くて穏やかな雰囲気でとても良かったです。
なんだかお砂糖みたいに可愛い雰囲気。

2人の関係は惣一郎の身内に知られてはいるものの、すんなりとは受け入れて貰えるわけはないと考えている文弥。
しかし、地道で細やかな心遣いが功を奏したのか、惣一郎の祖父にお茶の淹れ方を褒められ気に入られた様子。
この調子だと近い将来認められる関係になりそう?

本編よりも文弥の吃音がかなり和らいでいて、2人の信頼関係、そして何より惣一郎と居る文弥が心安らいでいる様子が見えて嬉しく思いました。

1