kurinn
jashin no ketsuzoku
ネクタルは父のロキの仕事を手伝うようになって、自分の力不足を思い知らされるようになりました。
自分がどこまでできるのから父を超えらられるのか挑戦したいと思い、汗だくになるまで大剣をふるっていました。
そして森の中の泉で汗を清めようと獣になり走り出します。
館を周りこんで森を目指そうとすると、バルコニーで睦み合うロキとナザールの姿を目撃してしまうのです。
昂ってしまったネクタルはその場を走り去り、泉の側まで来て人の姿に戻ると昂りを鎮めるのでした。
汚れた身体を清めて泉から上がると、妹のアムブロシアが現れました。昼間に会った時は4、5歳の幼女だったのに、一足飛びに成長して10歳くらいになっていたのです。服は破れて身体に引っ掛かった状態です。
妹の肢体とナザールそっくりの面差しに、ネクタルの心臓は早鐘を打ちます。神は兄妹同士で関係を持つ事があるとはいえ、年端もいかない少女に手を出す事には躊躇います。
早く帰って寝ろと言うネクタルにアムブロシアは一緒に寝てくれと駄々を捏ねるのです。
妹に甘いネクタルはひっそりとため息を吐き、忍耐の夜になりそうだと思ったのでした。
ネクタルはずいぶん落ち着いていました。むしろ息子に見られているのに気がついて、口角を上げてからナザールを見えないようにしたロキが相変わらずでした。ww