kurinn
futari no bed
本編でお気に入りだった深水の姉ちゃんが、ヤンキーの魅力を存分に発揮してくれてました。ww
コンビニのイートインコーナーで深水と待ち合わせしていた入江は、迫力あるヤンキー美人の深水の姉が入って来た事に気がつきます。
そっと奥に隠れるつもりがかえって目立ってしまい深水姉がやって来て、顎で外に出ろと命令されました。
外の喫煙所で深水との仲を聞かれると覚悟していると深水姉は入江が弟の部屋に入り浸った上に、物を買わせているのでは無いかと心配していたのでした。
そこに深水がやって来ると、深水の表情から大丈夫だと判断した深水姉はコンビニに入って行きました。
ヤンキー漫画の主人公のような深水姉に好感を抱いた入江は、そのうち仲良くなりたいと思って実現する日も近いと思うのでした。
お姉さんは感じの良い人だと言った入江に驚愕する深水が最高に面白いし、パンイチで弟のベッドに寝ていたのに全く恋愛に結び付けない深水の姉ちゃん最強です。ww
本品は『ふたりのベッド』のフェア書店特典ペーパーです。
本編後、入江が深水の姉と鉢合わせするお話です。
今日、入江は深水と一緒に不動産屋に物件を紹介してもらいに行く予定
で、バイトの後にコンビニのイートインスペースで軽食を取っていたの
ですが、ある女性が入店してきて思わず首をすくめてしまいます。
くっきりとしてアイラインと吊り上がった眉、脱色し髪を束ねてゾロッ
と長いジャージのポケットに手を入れて入ってきたのは、間違いなく
深水のガラの悪い姉でした。
テーブルのスマホはまさに今来たばかりの「そんじゃ今から出るな」と
いう深みのトークが表示されていて、見つかりませんようにとそろっと
腰を上げ移動しようとますが、それが逆に注意を引いたようで、深水の
姉がうん? と目を眇めました。
大股で近づいてきた迫力あるヤンキー美人に狼狽しつつも、笑顔で挨拶
しますが、愛想笑いを浮かべる入江を深水の姉は棟のある目でねめつけ、
上から下まで観察した挙句にコンビニの出入り口に向けて顎をしゃくり
ます。
「出な」という年季の入ったヤンキー仕草に入江がおののきながら従
うと・・・
B5版片面(書店により型違い有)で、入江と深水姉のタイマン勝負のお話
になります♪
コンビニの外の喫煙エリアで、深みの姉は挨拶抜きでいきなり「正月も、
この前も、理一のアパートにいたよな?」と訊ねられ、入江は弟とどう
いう関係なのかと続けられたら、どう返事をしたらいいのかと背中に嫌
な汗をかきます。
付き合っていると行っていいのか、大学の後輩でただ泊めてもらっただ
けとシラを切るべきなのか、深みにちゃんと確認しておけばよかったと
思っても後の祭りです。
大慌てで対応を考えている入江に、目つきの悪いぞ人はことさらゆっく
り煙草をくわえ、入江は続く言葉に構えますが、彼女が心配していたの
は弟が大人しいのを良い事にたかっているのでないか!?という事でした。
全く予想外の詰問に入江が目を丸くすると、深みの姉はさらにキツ声で
迫りますが、入江が思っていた方向は考えてもいない感じで、入江は
ちょっとおかしくなります。
ちょうどそこに深水がやってきます。深水は2人が一緒にいる事に驚いた
ようですが、姉にはその様子からいいように使われているわけではなさ
そうだと判断したようで、また大股でコンビニに入っていきます。
深水は2人の様子を訝しみますが、入江が「偶然会って挨拶しただけ。
感じいいね、お姉さん」というと速水は素っ頓狂な声で反論しますが、
昔はよくかばってくれたと照れくさそうに笑います。
入江は今も変わらず弟思いの深水姉と仲良くなれたらいいなと思う
・・・という入江と深水姉のちょっとコミカルな邂逅を描いたお話でした。
本編の登場シーンやあとがき後のワンカットから、深水の姉がかなり
過激な性格である事は自明の理ですが、本作からは弟を護ろうとする
姉貴肌なところが読み取れて面白しかったです♪
姉を味方にできるかどうかは入江の頑張り次第かな (^_-)