あーちゃん2016
nemureru morino ou
初版限定?で封入されている両面ペーパー。フィセがオーレリアンの隣に戻って初めて迎えた夏のお話でした。少年フィセの小悪魔のような一面を感じて本編同様良かったので神にしました。
フィセを連れて少し高い所に連れてきたオーレリアン。というのも、一面に広がる国土、延々と白い薔薇に覆いつくされる国土を見せたかったのです。白い薔薇、それはどう考えたってフィセのオーレリアンへの思い。そんなの見てたら、フィセに会いに来るのを我慢できないと訴える国王に、フィセは・・・
30歳にもなろうかというのに、12歳ぐらいの容姿のフィセにこんこんと諭されるオーレリアンがおかしくって可愛くって。そして生まれ変わった体を誇るように微笑むフィセに、幸せを感じると同時に、小悪魔属性も持ってのか・・・と感じたSSでした。本編で幸せ余韻感じる部分が少なく感じたので、このSSはgetした方がよいのではと思います!
フィセが眠りから醒めて2人で迎える夏のある日。
雪化粧をほどこした様に一面を白く染めている白薔薇を見下ろす丘に訪れているオーレリアンと白い衣装のフィセ。
本編ではフィセの心のまま黒い衣装だったのが、白い衣装!!
最初の数行でフィセの幸せを感じられます。
咲き誇る白薔薇はフィセの今の幸せな気持ちを雄弁に物語ってるのに、愛の言葉を欲しがってるオーレリアンです。
あきれながらも正直に自分の気持ちを伝えるフィセ。
本編終了後、これからはスパダリのオーレリアンに溺愛されるんだろうな、と思っていたのですが、今でもフィセに諭されているオーレリアンに苦笑でした。
そして、少年の身体になってしまったフィセにあれやこれやするわけにはいかず、もんもんとした夜を過ごしているオーレリアンの内心が覗けてよかったです。
そんな我慢をしているオーレリアンに謝るフィセの本心が切なくてかわいくて抱きしめたくなりました。
かわいい年下攻め様は健在だし、フィセも臆することなく好きを伝えてるし、とってもあまーい幸せなSSです。
本品は『眠れる森の王』初版限定挟込ペーパーです。
本編後、オーレリアン視点でのラブラブな後日談になります。
奇跡の春が瞬く間に終り、トワイダルに夏がやってきます。トワイダル
国民の誰もが愛する夏を人でない国王オーレリアンも幼い薔薇王フィセ
と共に夏を堪能していました。
オーレリアンは雪が解けて若草の萌える大地に愛馬を走らせ、白い衣姿
のフィセを丘まで連れていきます。フィセを高い所に連れて行くのは、
ここ最近のオーレリアンの悲願でした。
眼下に広がるのはどこまでも続く白い世界です。オーレリアンが離宮に
行くとフィセにすぐ公務はどうしたのか、王が頻繁に遊びに来てはいけ
ないと言われますが、フィセが咲かせる白薔薇が広がる光景を見ると
誘われている気がしてならないのです。
フィセには誘っていないし、仕事を抜け出す理由にするなと言われてし
まうのですが、それならどうして白薔薇が咲き乱れるのか、まさか他の
誰かを誘っているのかと、オーレリアンが懇親の演技で不安げな顔で
問いかけると・・・
B5サイズペーパー両面4つ折り7頁と長めの番外編は、少年姿に生まれ
変わったフィセと恋をやり直すオーレリアンのお話になります♪
フィセは眉根を寄せてしらじらしいと言いたげな子供なしかなぬ顔を
しながらも、怒りはせず、気を落ち着けるようにして誰かを誘ってい
るのではなく、幸せを感じているだけだと言います。
オーレリアンが健やかに生きていてくれるだけで幸せだと、国中に
白薔薇を咲かせてしまうくらい幸せだというのです。
抑揚のない話し方と無表情で、今の自分は過去の自分とは違うのだと
言いたい気持ちが伝わります。素直に礼を言うオーレリアンでしたが、
続けて大の大人、しかも一国の王たるものがいちいち言葉を求めるな
と叱られてしまい、たじたじです。
しかしオーレリアンはフィセが可愛らしい少年妖精の姿になったため
にアレコレで着なくて悶々としていて、どうしても言葉を求めてしま
うのです。
そんなオーレリアンにフィセは申し訳なく思いつつも、喜んでもいる
と言います。誰にも穢されていないいない体を捧げられるのが嬉しい
からもう少し待っていてと言われ、オーレリアンは今日もまた泣かさ
れてしまう
・・・という物語の幕が引けた後でも幸せな2人が満喫できる素敵なお話
でした♪
全体的にはコミカルな感じで、本編とは年齢が逆転した2人のやりとり
がたまりません。幼いフィセに大人なオーレリアンが叱られたり、
諭されたり、泣かされたりするのに激萌えでした (^O^)/
本編後の幸せそうな2人の様子が読めて良かったです。
オーレリアンはフィセを丘の上に連れてきて、遙か遠くまで咲く白薔薇を見せます。
そしてそれがどうしてなのかと、フィセに言葉に出して欲しいのです。フィセはオーレリアンが健やかで生きているだけで、幸せだから国中に白薔薇を咲かせてしまうのだと言います。
そして30歳にもなる一国の王が好きだの愛しているだの、いちいち言葉を求めるものではありませんと叱られてしまうのです。
ぐうの音も出ないオーレリアンでしたが、それには理由がありました。
フィセの愛は分かっているものの子供の姿のフィセにはキスや抱擁までしか出来ない事に、オーレリアンは毎夜滾る身体を持て余していたのです。
フィセはオーレリアンに謝りますがそれは子供の姿になったしまってからではなく、そうなった事に喜んでしまっている事に対してでした。
誰にも汚されていない身体をオーレリアンに捧げる事が出来ることか嬉しいと言うフィセに、そこにあるのが自分への愛だと思うと涙が止まらないオーレリアンなのでした。