てんてん
neishinou no kouka
本品は『内親王の降嫁』のコミコミ特典小冊子です。
本編後、5月の端午節会にまつわるお話です。
5月の端午節会の3日間続ます。今日はその最終日となり
光則はコレから出仕しなくてはなりませんが、何となく
気乗りせず、だらだらとしていました。
ぎゅしゅの用意ができたと伝えに来た家令の文博は、光則
が三条に渡れなくて憂鬱なのだと見抜き、色恋に身を焦が
す光則が珍しいと揶揄います。
宮中における一連の行事で単語の時期は光則はいつも以上
に多忙になりますが、それも今日までです。早く楓に会い
たいと思いつつ、光則は重い腰を上げました。
一方三条の屋敷でも楓は1人でつまらない時間を過ごしい
ました。ついつい光則から贈られた薬玉をいじってしまい
生駒に注意されてしまいます。
造花で一面に飾られた薬玉は見るからに手の込んだつくり
で、大切な人から贈られるのは嬉しいものです。光則に
早くここに来てほしいし、拗ねてもそれを表現する手段が
なくて楓はもどかしい思いでいました。
そこに息せき切らした光則がやってきて・・・
A5判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)2段組16頁と増量
されてツンデレな楓を愛でる光則のお話になります♪
光則は楓に三条邸での端午の節会の様子などを訊きますが、
いつもの如く楓の答えはツンツンしたものです。それでも
今の光則には可愛いばかりです。
惜しげもなく楓を褒める光則に楓が真っ赤になってしまい
ますが、光則に楓が足りなかったように、楓も光則不足で
お互いに甘えるべく愛しい相手に手を伸ばす
・・・というらぶらぶな後日談でした。
楓は自分が可愛げがない態度をとっている事は判っていま
すが、なかなか素直にはなれません。でも光則はそんな楓
が可愛く見えているのですから問題はない模様です。
「抱いて欲しいと言われてみたい」という光則ですが、
楓の答えは「抱くがよい」なのですよ(笑)
楓からツンが消える事はないと思いますが、ほどよくデレ
られるならそれはそれで萌え♡ですよね。
端午節会で忙しくてなかなか楓に会えない光則が、家令の文博にボヤいてるところから始まります。
文博は恋に夢中になる光則の姿が嬉しくて、楓の宮様を娶った事に感謝しているようです。
端午節会が終わって息せき切らせて、光則が楓のもとにやって来ます。
いつものようにつんとした態度を取る楓にも余裕の光則に、年齢のことを出して楓は突っかかります。
可愛げを見せたことがあったかと言う楓に対して、いつでも可愛らしいと答える光則は溺愛攻めです。
楓の身体が成長して男らしくなって来ても、それを見るのが嬉しいという光則です。
男に戻りたくなったら一緒に咎を受けると言ってくれる光則に、戻らなくて良いと言ったはずだと言う楓。
光則を愛おしいという感情に溢れる楓ですが、「抱いてほしいといわれてみたい」という光則に「抱くがよい」と相変わらずツンデレぶりを発揮してます。
幸せそうな2人でした。