庶民派オメガと皇帝アルファ コミコミ特典SS小冊子 説教と溢れる愛

皇帝様は愛妻家♡

本品は『庶民派オメガと皇帝アルファ』のコミコミ特典小冊子です。

本編後、イユリがオーリを連れて御前会議に出るお話です。

今日オーリは初めて御前会議に出席しました。普段は皇帝だけで皇后
の出席は求められませんが、今回は欠航する貴族がいるからとお声が
かかったのです。

イユリはユーリに無理をさせたくない、祝いの言葉なら書面で十分だ
と言いますが、おめでたいことなら直接言いたいし、引きこもりの
皇后になんてなりたくないし、イユリに恥をかかせることは断じてし
たくありません。

オメガだから何か言われるかもというイオリの心配もわかりますが、
説得して緊張しまくりで会議に臨みます。貴族達の興味津々な視線は
半端なく、差別的な視線もありましたが「なるべく早く終わらせるか
ら私だけを見ていて」イユリを信じてなんとか会議を終える事に成功
します。

片やイユリは会議場に入るまでニコニコしていたのに、会議場に足を
踏み入れた途端、一瞬で皇帝オーラを放ち、言葉1つ1つにも重みがあ
り、判断も迅速で的確です。オーリは思わず普段のヘタレぷりを見せ
たらどうなるのかと思ってしまいす。

そんなイユリの仕事ぶりを眺めつつ、お祝いも言い終えて、会議は
つつがなく閉会する･･･と思われましたが!?

A5判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)12頁のボリュームでイユリ
のオーリラブが炸裂するお話になります♪

立ち上がろうとしたオーリがふらついてしまい、咄嗟にイユリが支
えてくれたまでは良かったのですが、なんとそのままオーリを抱き
上げて「ああ、長い時間で足がお疲れでしょう。このまま抱いてい
ましょう」と言って、オーリの頬にキスしたのです!!

オーリは固まり、議場にはどよめきと歓声が起こりました。拍手し
だしたり、ハンカチを手に取り、涙を流す貴族まで現れます。

先ほどまでのイユリの威厳はどこへやら。固まるオーリにさらに
キスしてきて張り詰めた空気が一気に砕けてしまいます。

オーリは頭が真っ白になりつつも皇后スマイルを張り付かせ、そそ
くさと退出しますが、部屋に戻った途端にイユリを怒鳴らずにはい
られませんでした。

イユリはいつもオーリが恥ずかしがる事を率先してやっているよう
にしか思えませんが、イユリにしたらキスも抱っこも大勢の貴族の
前でなんてもっての外です。

しかしイユリはオーリと出会ってからの表演ぶりは皆知っているの
だし、側近以外は愛妻家という事を聞いてはいても、実際に見たの
は初めてなので喜んでいたと譲りません。

そしてオーリをひょいと抱き上げ、頬にチュッとキスしながら子犬
の様な目で見つめてこられてはオーリもこれ以上は強く出られず、
オーリが折れる

･･･というオーリ自身に愛情表現を抑えるように言われても全く
その気のないイユリが楽しいSSでした　(^_-)

一応は奥さんの話を訊く姿勢を見せるけど、イユリは全く恥ずかし
くないから堂々としているし、オーリも恥ずかしがっているだけで
嫌がってはいないと確信してるから、全くイユリは止める気がない
のがとっても可笑いです。

尻に敷かれているように見せかけつつも、実態はそうでもないって
ところがさすが皇帝様ですね♪

ずっとこの調子なのかな

小冊子は書き下ろしだけあって、かなり読みやすい文章になってました。
相変わらずオーリーは皇帝陛下に対して言いたい放題だけど。ww

この2人は結婚してからもお互いをさんづけで読んでいるカップルです。2人の時くらいはせめてイユリは歳上なんだから、呼び捨てにすれば良いのと思いました。

小冊子の冒頭から皇帝のイユリに正座させて説教してます。確か16で相手は38ですよね。下手すれば親子でもあり得る年の差です。

なんか萎えました。