kurinn
yakan hikou
脇坂と深瀬が本庁のエレベーター内で初めて会った時のお話でした。
脇坂視点です。
エレベーターは何機もあるのに、扉が閉まりかけてたところに無理矢理乗り込んで来た若い男、それが深瀬です。
脇坂の背後には警視総監が同乗しており、エレベーター内は緊張感に包まれるます。
でも若い男は気にした風もありません。良く見れば仕立ての良いスーツにこれまた高級な靴を履き、乗り込む時にちらっと見た顔は美形でした。脇坂は興味を惹かれます。
上階になるにつれて人が降りて行き、遂には二人きりになりました。
屈託無く話しかけてくる深瀬に脇坂は初対面だというのに好感を持ちます。
やがて目的階に到着する時に脇坂はフルネームを深瀬に告げます。颯爽と降りていく深瀬からは硝煙の匂いが微かに漂うのでした。
本編では深瀬が脇坂の事が好き過ぎるみたいな感じでしたが、脇坂も最初から好きだったんですね。