フランク
renai dekinai shigoto nandesu
本名が相変わらず恋愛鈍チンなのに無自覚の煽りがパワーアップしてて、攻めの塚原が気の毒になるほど振り回されている様子が楽しいSSです。
相変わらず仕事に明け暮れている二人だけど、ひょっこり突然暇が出来た夜。
滅多にない時間が出来たというのに、本名はとっとと帰ろうとするんです。
「有り得ない!!」と憤慨する塚原をよそに、そんな事言われても約束もしてないし、誘われてもいなかったし、責められる謂れはないと言ってしまったもんだから、さぁ大変!
いい大人が路上で言い争いする羽目に‥‥
そんなところを以前訪れたゲイバーのバーテン(本編で登場)に見られてしまい、「まぁまぁ、お酒でも飲んで仲直りしたら」と強引に店に誘われてしまいます。
カウンターで酒を前にしても相変わらずの二人に対して、ゆるりと諭すバーテン。
それを聞いて「俺の場合、恋愛ができるだけですごいって感じだけどな」と思わず呟く本名。
恋愛音痴を自認せざる得ない自分が誰かを好きになれるだけで、特別なことだと思うからなんです。
それからさっきは振り払おうとしていた塚原の手を握りしめ、無意識に「一頼」呼びをしちゃう本名が、ここから無自覚に塚原を煽りまくるんだけど、それがもう塚原のハートと股間を直撃!
でも本人は事実を述べてるだけで、煽ってるつもりなんか全然ないんです。
一刻も早く抱きたい!という気持ちで「じゃあとっとと店を出ますか 俺の家でいいですよね」と誘う塚原に対しても、本名ときたら「あぁ宅飲みか」とまたしてもわかってない感丸出しの返事なので思わず苦笑する塚原……。
とまぁ、塚原がんばれ!と応援したくなるようなお話です。