2次元枠にとらわれず急拡大したBLジャンル / 良作が多かったCD / コミック新人大爆発! / はじめての商業 / またハマりました / 小説の現在 / どうなるBLゲーム? / 電子配信が増えた! / 痛い系 / プラトニックも多いよ / 表紙は大切です / 自分の好みにこだわらない読み方 / 好みが細分化した? / 規制はどうなる? / よかった1年
2次元枠にとらわれず急拡大したBLジャンル
2014年は、BLがジャンルとして幅が広くなり、かつ読む人の幅も広がったように思います。ちるちるのアクセス数の増加に業界の活況を感じることができた1年でした。
まず年初に『どうしても触れたくない』実写化のニュースが飛び込んできました。
これまで実写化には懐疑的な腐女子が多かったのは確かです。しかしミニシアターではあるものの、予想以上の観客動員で、今後の実写化に弾みがつきました。
そして、小説ではBL小説の黎明期をリードしてきた『タクミくんシリーズ』にピリオドがうたれ、ひとつの時代が終わりました。
コミックは、宝井理人、桜日梯子といった10代、20代に人気の漫画家が、に次々とヒット作をリリースします。
20代半ば以上の層に支持が多い、日高ショーコ、中村明日美子、ヨネダコウ、井上佐藤のシリーズ作品も安定の人気。
それに対し堂々たる新人・丹下道の『恋するインテリジェンス』はお姉さま方から圧倒的な支持を受けました。
2014年度の特徴は、世代別の人気作品がある一定の水準に達すると、世代を超えて読まれるようになったことです。
ちるちるでは、ヨネダコウが全般で圧倒的人気なのですが、その人気をおさえ『テンカウント』が1位を獲得しました。『テンカウント1』発売時には冷静に見守っていた層が、2巻発売時のフィーバーに乗り遅れないように読んでみたらハマった、という方が多かったのです。
こうした層が存在しなければ『テンカウント』はちるちるでこれほど支持されなかったでしょう。世代ごとの人気が全年齢に浸透しやすくなった結果、このような現象が起こりました。
『恋するインテリジェンス』も絵柄から若い人は手に取りにくかったのですが、上の年齢層から下へという現象はこれまでも多く見られましたので、2巻の発売で支持層は間違いなく広がるでしょう。
そしてそんな世代の隙間をつないだのが、新人はらだです。勢いのあるエロと、一癖ある作風のコンビネーションで、学生層と社会経験がある層にぴったりハマりました。
今まで新人デビューの場合は、なかなか注目が集まりづらかったのですが、2014年は新人作家のほうがインタビュー記事でも注目されるなど、数年前では考えられなかった現象が起きています。
とにかく新しいものに挑戦してみようという雰囲気が感じられた1年でした。
小説は、凪良ゆうがランキング上位を独占。一穂ミチも新作、スピンオフ作で気を吐きました。木原音瀬、榎田尤利らのベテラン勢も相変わらず魅せてくれました。
しかしコミックとちがって小説は新人作家のヒットが難しく、しばしガマンの時期です。
ここ数年厳しい環境だったBLCDですが、2014年は内容で盛り返しました。とくに『チョコストロベリーバニラ』はこれまでの支持のされ方とは異なる熱を感じました。
中核を担う声優陣の充実、そして新人ながら実力のある声優のデビュー、しばらく離れていたベテランも久々復帰など、復活の兆しが見えてきました。
2014年は、BLユーザーの心境に大きな変化を感じた1年。
『美術手帖』がBL特集を組んでも不思議でない環境になったのがいい例です。
この動きは目に見えないながら、本当に大きなうねりとなっているのを感じます。
今の「BL」という枠は、数年後には、おそらく今とはかなり変わっていると思います。
ヒロシ
良作が多かったCD
前野さんは1年が経ちましたがまったくブレませんでした。年上お兄さん系が好きな自分にとって唯一無二の存在です。また今回BL作品はあまりチェック出来ませんでしたが今年挽回して極め直したいです! ありがとうございました!
七海梓さん
BLCDにての声優さん個人的には「川原慶久」がグイグイきているような気がします。低音ボイスしびれますよね! 新人作家さんを選ぶのに苦労しました(;´Д`) 画も安定していて作品も凄い面白いし、「作家さん買い」メンバーリストが増えた1年のように思います(*´∀`*)
だんさん
鈴木さん作品少なさすぎます
harumakoさん
新垣樽助さんのBLCDでの活躍を追った1年でした。ないと思ってたBLでの初主演作品でBLアワード2014にランクインの大躍進から、出演作品を増やした1年。至高の演技と表現を、存分に堪能できる作品に出演して欲しい・・・!と来年度に願いを込めて。
匿名さん
CD部門は良作が多く(まれに外れあり)、選出に迷いました。BLデビューの声優さんもいらしたので、どんどん出演して、BLCDの世界が広がっていけばいいと思います。あと、ベテランさんの安定感はさすがなので、ベテランさんの更なる活躍にも期待しています。
453さん
CD業界不振の、このご時勢にblcdが何作品もTOP10!あまり注目されると規制が厳しくならないか~_~;ランクに喜ぶ反面、心配になる一年でした。
そういちさん
コミック新人大爆発!
今年はとても新人作家さんに熱い年だったと思います。そしてBLを買うときのみの金の荒さを実感しました。
匿名さん
今回あらためて新人作品リストを見て、あれも、これもと良作が多い事にびっくり!勢いがあるって素敵ですね☆それぞれBEST1位はなんとか確定できても、同レベルがたくさんありすぎて、投票権が全然足りません!!今年も購買欲にあおられた一年でした。
つつっきーさん
良作がたくさんの方の目に触れることで、BLというジャンルがますます広く一般に認知されるようになった1年だと思います。また、独自の世界観やくせのあるハイレベルの新人作家さんが多く輩出され、ジャンルの質が磨かれた年だと感じました! BL好きが公言できる日も近い!?
たなかさん
デビュー1冊目でバカ売れ、というビッグな新人続出の年でしたね。もともと同人で人気のある人がデビューするとすごいです。
でも「デビューして何冊目かだけど、じわじわ売れてます」っていう地道で誠実なタイプが私は好きなので、そういう人もくじけずにがんばって続けて欲しいなと思っています。あとは、ものすごくエロを推してる作品と、まったくエロイ展開にならず心のつながり重視な作品とに、まっぷたつだった気がします。あとは年々、腐女子の年齢層が上下に幅が出て来て、若い子向けの1位と、中年向けの1位じゃ、だいぶ違うだろうなーと思うので、是非次回は年代別1位とか発表して欲しいです。よろしくお願い致します。
勇者みさきちさん
毎年すごく良い新人さんが出てきますが、最近は一冊目のコミックスから完成されている人が多いと思います。BLのすそのが広がったということでしょうか。発掘が楽しくてやりがいがあります。
nori227さん
2014年を一言で表すならば「新鮮」でしょうか。特にコミックに関しては、これがデビュー作?!というのがたくさんありました。また、新人さんの影響含め、SMだったり切なめだったり、ギャグだったり…BL界に新しい風がびゅんびゅん吹き荒れていた気がします。本当に悩みました。
匿名さん
はじめての商業
久しぶりにガッツリ読んだ年でした。『同級生シリーズ』との出会いから始まって白との出会いで終わりました。本当によかったなと思う作品はカップリングの二人が大好きになります。この2人が出会えて本当に良かったと心の底から思う。人の結婚式ではまだ味わったことのない感情です。今年もたくさんの良作に出会いたいです。ありがとうございました。
noulinさん
腐歴は長い方ですが、商業BLに手を出したのは初めて。何で今まで敬遠してたんだろう?新しい世界が開けました。ありがとうございます。
匿名さん
BLの世界に飛び込んで9ヶ月、もう他のジャンル読めない。
匿名さん
またハマりました
10年ぶりにBLの世界に戻ってきましたが、まぁいろんなタイプの作品があるので、読んでも読んでも飽きないですね。ネット通販とか、電子書籍とか、本も手に入れやすいですし、もう泥沼にはまったようです。
テリー19さん
小説の現在
人気作の続編やスピンオフが多かった年なのかなと思います。私はBLでは小説を一番読むので、BLアワードで小説部門の扱いが小さくなってしまったのは寂しく思います。アーティスト部門も新規開拓の作品を選ぶ目安にさせて頂いていたのでなくなってしまって残念です。
甘食さん
小説について特に思うのは、これといった爆発ヒットがなかったことです。自分のせいなのか、きっと何かどストライクの萌えツボが当たった人にはヒットした作品というのがあったのかもしれないですが、どれもそういえば~なものが多く新鮮さというものが感じられなくなっている気がする。 コミックが新しく出る新人作品にヒットが出たのに対比して、小説は難しいなと思われました。
茶鬼さん
どうなるBLゲーム?
BLゲー増えてほしいですね、乙女ゲーに比べてタイトル数少なすぎで、寂しい限りです… 大人になったらPCBLゲー思う存分できるぞーーと思ったら、ソフト自体がないという…本当に寂しい!! 自分に合う作品を探していくと、出来るのは数本しかないという悲劇… メーカーさん何とかお願い致します。
匿名さん
電子配信が増えた!
今年はなかなかの豊作だったのではないかな、と思います!!あと、電子書籍での配信も増えて、すぐ購入できるし恥ずかしくないし、とっても嬉しいです。
ばななりあんさん
痛い系
痛い、辛い、けどハピエンという話が多かった気がします。そういうの大好きなので楽しい1年でした。
匿名さん
プラトニックも多いよ
下衆キャラがニュースに取り上げられてるなか、プラトニックBLが増えた年だったなと思います。
匿名さん
ヤマシタトモコ先生がノミネートされていない・・・・。BL業界に復帰を果たしたヤマシタ先生の『さんかく窓の外側は夜』、非BLなんですね、どうして?。まだ二人にラブはないけれどいちゃいちゃしてるのに。相当面白いですよね、この作品。ヤマシタ先生の絶妙なバランス感覚、たまらないんでけど!!
mattunobuさん
表紙は大切です
ノミネート作のキヅナツキさん『リンクス』や座裏屋蘭丸さんが挿絵をされた『後宮皇子』など、表紙にも一捻り加えた作品が目立ったように思います。中身のクオリティを求められるのはもちろんですが、いかに人目を惹くか、手に取らせる力が表紙にあるかが出版社や読者から求められているのでしょうか。作家さんて大変だなと改めて感じました。
ココナッツさん
シリーズものよりも、単発や新たに始まったものの力が強かったように思う。 表紙イラストが最近すごく過激になってきていて、購入は通販を利用すれば何とかなるにしても保管に戸惑う。 表紙はもう少し抑え目にしていただいて、口絵に激しいイラストの方が良いような気がします。
mizukiさん
自分の好みにこだわらない読み方
今年度はなるべく自分の好みに囚われずに色々読んでみようと思い実行した結果、ショタを克服出来た事が自分なりの成果となりましたw それでも、年下攻めは確固たる地位を誇っておりました…。 今の自分に満足せず、今後ともあらゆるジャンルに挑戦しつつ、 素晴しい作品を世に生み出して下さる作家さん、漫画家さん、声優さん、作品に関わる全ての方に感謝したいです!!! 最後に、萌えもそれ以外も楽しくやりとりさせていただいている腐友さん達に心からの愛を叫びたいです!! いつもありがとう─────!!!!!!
東雲月虹さん
好みが細分化した?
ドンッ、ピシャッと来る作品は例年より少なかった気がしますが、それはBL界の好みが細分化して新たな萌えの方向性が増えた結果であって、新しい扉や作家との出会いはむしろ豊富だったイメージです。来年もツボをえぐってくる新たな萌を発掘できますように!
匿名さん
これまでよりも『テンカウント』や『年下彼氏の恋愛管理癖』など続き物が多く増えた年だったと思います。 コミックでは『玉響』などのせつない系や『ギヴン』などの部活青春系はもちろんなんですが、『恋するインテリジェンス』などギャグ色が強い作品が増えたように思います。
新しい所でいえば恐竜が出てくる作品や、ついにバイクと車が擬人化するお話が!!擬人化は本当にどこまでいくのでしょうか?! 2015年はどんな作品が出てくるか今年も楽しみにしています。
柊流架さん
2014年は、あまりパンチ力のある作品がなかった印象がありましたが、『年下彼氏の恋愛管理癖』、『キチクエンカウント』、『草かんむりに化けるとかいて』、『変愛』・『やたもも』等、新勢力の躍進と共に、『O.B.』で同級生シリーズが完結したり、『それでも優しい恋をする』等、怪物クラスの前作のその後が見れたりと、平均的に良作が多かった印象です。今年もお腹いっぱいBLで満たされたいと、期待しています。
mikiat05さん
規制はどうなる?
コミック作品では、局部描写の修正が急速に酷くなっているのを感じました。ご時世ですからしょうがないですし、おそらく雑誌掲載から単行本化までのタイムラグの関係で今年は特に目立つのであって、今後は徐々に各社の規制レベルに合わせた描き方が模索されるのだろうとは思いますが、作品の完成度を著しく損なわせるような修正も散見されたのは残念でした。
ぎがさん
よかった1年
BLのこんなにも豊富な国に生まれ、読むことができることに、幸せを噛み締めています。
やまいもさん
BLに急速にはまった一年でした。小説もコミックも内容、 表現方法、デザインなど見所が豊富で今後の発展が楽しみすぎる分野です。足を踏み入れてよかった。たぶん一生足つっこんだままです(笑)
のえるんさん
BLにはまってしまって1年経ちますが絵も話もうまい作家さんが次々出てきて抜けることができない…!これからのBL界がどうなっていくのか楽しみ。
みっちょさん
新人さんの作品が目立って良い感じでしたね。続編を楽しみにするもよし、新作を期待するも有りな楽しみを味わえた壱年だったと思います。皆様のレビューと出版社さんのコラボ全サでお財布がとってもに軽くなった1年でした(笑)
てんてんさん
素敵な作品とたくさん出会えました。個人的にはきゅんとしてじわっと泣けて、最終的にはハッピーエンドな作品が好きなので どうしてもそういう作品に神評価を付けがちになりました。今回ノミネートされた作品はどれも甲乙つけがたいものばかりで どれかを選ぶというのは、なかなか難しかったです。一度読んで心に残るものは何度も読み返せるようすぐ取り出せる場所に収納しますが 最近そういう作品が増えて収納場所に困っています。コミックでも小説でも何度読み返しても涙が出る作品、大切にしたいです。 そして、これからも先生方には私の癒しである、感動できて涙する作品をたくさん描いていただきたいと願っています。
高律さん