人気作<COLDシリーズ>のスピンオフ! 前編『COLD HEART in TOKYO』にて、様々な障害を越え恋人同士になった楠田と秋沢。前巻ですでに常識から逸脱していた秋沢ですが、後篇に突入した途端エンジン全開! この痛さを乗り切れば、木原作品でしか味わえない重厚な読後感が約束されています。
NYに行きたくなる作品です
さすがは木原先生の一言。これを読んでNY旅行を計画しました。2月下旬にNYへ行ってきます。
meroさん
本当に前半が辛くて、そこだけは読み直すことができないのですが、後半は読み直しながらいろんなことを考えます。昨年秋からでた同人誌を続いて読んだりしながら、補完しています。早くCD化聴きたいような、怖いような…
せっこさん
クズな攻めにあれよあれよと流されて、気づいたら泥沼で抜け出せない。攻めにトラウマを植え付けられて死んだことにしてNYで暮らし始める受け。NYの様子が細かく描いてありそれは楽しいが、攻めを再び受け入れ始めるまでの葛藤がホントに読んでいて辛い、辛いけど読みたい、そんな木原作品でした。
ぐりりんさん
読み終わった後にくる、木原先生独特の疲労感が堪らなく好きです。同人誌で続けられている続編も含めて最高です。
匿名さん
本気で「コイツ死ね」と思った攻めキャラは谷脇(こっちも木原作品)以来。その辺の鬼畜キャラとは違い、無自覚無知無邪気という天然鬼畜ぶりに唖然。
ともふみさん
家庭の居場所を失った高校生と一見クールな教師の物語。若いからこそ見境のない行動もできるし、他人にどう見えようとそんなのお構いなし。……振り返ってみると自分にもそんな時期があっただろうか…。未完成ゆえに美しい記憶。苦い青春、そして成熟への入り口までを凪良ゆうが描きます。
未完成ゆえの危うさ
そもそも生徒×先生モノは大好物なんですが、中でもこの作品は秀逸。オトナだから、ずっと線を引いてきた阿南のはじめての「好きだ」は何回読んでもまぶたからブワっとあふれるものがあります。一途な瀬名もかわいいし、このカップル大好き!
テリー19さん
生徒×先生というジャンルでの決定版だと今でも思っています。
今後もおそらく覆されることはない気がしてしまうくらい、
生徒であるがゆえの苦しみ、
先生という立場が個人的な恋愛感情を許さないツラさが
こちらの作品に凝縮されていたように感じます。
阿南に恋をしたことで、人間としても成長を見せた瀬名、
愛しさハンパなかったです…。
書き下ろしもありましたし、新装版を読めて本当に良かったです!!
東雲月虹さん
凪良ゆうさんの作品の中で多分一番好きかも。
クリーンヒット。大ホームランです。
瀬名くんの青さ、熱、痛くて切なくてたまらなかった。
SSの阿南先生視点のお話はまぁ甘くて甘くてごちそう様です。
はるのさくらさん
一生愛すると誓っても、その思いは毎日の生活の中でどんどん削られていくのが恋愛というもの。しかしこの作品、付き合って十年になる恋人、そして彼のことが今でも好きで好きでたまらないという設定なのです。リアリティとファンタジー、せつなさ、甘さの絶妙な境界に共感が集まりました。
初めまして、安西リカです。
こんな地味な話を応援してくださって、本当にありがとうございました。
ひとえに素晴らしいカバーイラストと素晴らしい帯の推薦文、そしてフェアにねじこんでくださった担当さまのご尽力のおかげだと感激しております。
これからも「あっ、そこいたんだ?」的な存在感の薄い感じで頑張りますので 「あっ、そこいたんだ?」と気づいてくださった折にはぜひ手にとってやってください。 よろしくお願いいたします。
お礼になるのか微妙ですが、読者さまのお手紙の返事に入れさせていただくために書いたショートストーリーがありますので、よければご笑覧ください。
安西リカ先生ショートストーリー 『既婚者』
「志方君もそろそろじゃないの」
赤ら顔の先輩がこっちを見た時から、聞き飽きた台詞で絡んでくると予測できたので、志方はほとんど間髪入れずに「俺は結婚はしません」と答えた。
十二月のバンケットホールは、ウエディングプランナーの教科書に乗りそうな進行で披露宴が行われていた。色直しに主役が中座して、どの席も出席者の談笑する声で賑やかになっている。志方の着席した円卓には先輩社員と同僚が顔を揃え、お決まりの噂話が始まっていた。
「あ、志方さんって独身なんですか」
ぶった切るような志方の返答に先輩が鼻白み、隣の席の菜々は小さく噴き出したが、さらにその隣の新入社員は食いついて来た。関西出身の抜け目のない男だ。
「落ち着いてはるから結婚されてるのかと思ってました」
プライベートを話す気はないので黙っていると、菜々が「志方君は入社した時から落ち着いてるよ」と話を引き取った。
「そうだ、志方は常に落ち着いている」
先輩が厭味交じりに口を挟む。
「ほんなら志方さんは入社しはった時から既婚者の落ち着きがあるわけですね」
関西弁のイントネーションはどこか揶揄するような響きがあるな、と思いながら、それは自分の受け取り方のせいか、と思いした。
「既婚者の落ち着きって、なんだ」
「え」
滅多に自分から雑談を振らないので、新入社員は驚いたように志方の方を見た。志方がふと思い浮かべたのは穂木の顔で、自分はある意味既婚のようなものか、と思いついて疑問を口にした。
「そりゃ人生のパートナーがいる人は基盤がしっかりしてるってことでしょ」
菜々が仔牛のローストを切り分けながらもっともらしく言った。
「人生を誰と生きるのか決めた人って迷わないでしょ。どれだけ目の前に選択肢があらわれたって、基準がはっきりしてるんだもん」
「あ、なるほど。さすが三沢さんや、深いな」
新入社員が菜々を持ち上げ、先輩が「なら三沢もそろそろ」と言いだして「今さらですけど、それセクハラコードに引っかかりますから」といなされた。
話題は別に移っていったが、志方は菜々の言語表現の確かさに感心していた。漠然と感じていたことも言葉にするとしっかり心に定着する。社会通念上は独身でも、自分は二十歳のころにはもう結婚していたことになるんだな、とわかった。穂木とつき合うようになったのは大学入学とほぼ同時で、二年目あたりではもうそう思っていた。一生自分の隣にいるのは穂木だと。
帰ったら三沢の言ったことを教えてやろうかと考え、穂木の反応を想像して、まあ言わなくてもいいだろう、と志方はグラスの水を飲んだ。
終
甘さ控えめカロリーオフはもういらない!
時代は甘さを求めているんだなと思った一作。すごく純粋な愛で、こちらの心が浄化されるようでした。
匿名さん
穂木のネガティブな悩みや将来への不安から別れを切り出す流れが切なくて泣いた。志方の男らしさ、一途に穂木を好きな姿が読んでいて嬉しかった。一喜一憂しながらもラブラブな二人が可愛かった。
yuzuyuさん
ただただお互いがお互いに大切にし合う、そんな物語でした
読んでいて、切なくなったりニヤニヤしたり
ラブラブな二人が大好きです
さぶろうさん
穂木が、身を引こうとこれまでのことを、思い出すシーンに、涙が止まりませんでした…春も夏も秋も冬も10年、何度も読み返しました。
muhimuhiさん
何気ない日常の中で、相手の事が好き過ぎる為に起こってしまうスレ違い。どれだけお互いが好きなんだろうと微笑ましい、安心して読んでいられる作品でした。
縞馬さん
「365+1」ではプライド高く性格が最悪だったトップモデル美山。しかし重要な役割を果たし、今回スピンオフ出演が許されました。美山をはじめ、登場人物が非常に生き生きと描かれており、小説好きのBLファンであれば、おもわず膝を打つ描写です。
パワーアップしたスピンオフ
靫彦の傷ついて固くなってしまった心が、久保田のおかげでほろほろとかさぶたがとれるように無防備になっていくのを、キュンキュンしながら酔いました。
サントメPさん
別作品のスピンオフだとは知らずに買いましたが、読み終えた後、前作も気になり買いに走りましたw ツンツンな女王様が甘やかされて溶けてゆく感じが非常にツボでした♪
グリフィン921さん
シリーズ3作目。ラブコメ度が高かった前作までの展開から、今回はいきなり本気のストーリー展開に!ついに動き始めました。がらっと雰囲気も変わって一体どこが着地点になるのか?次巻がたまらなく待ち遠しい!
『nez』にご投票くださった皆様、ありがとうございました! 千里ちゃんが「ひゃっほう♪」と喜んでいると思います。鷹目は……どうかな……。「はあ。そうですか」くらいは言うかな……(笑)6月頃には4冊目が刊行になる予定ですので、引き続きよろしくお願いいたします!
相性抜群のカップリング
最高の相棒、最高の喧嘩っぷる。匂いから始まった身体の関係だけど、お互い心配したり嫉妬したり互いを求め合ったり、どんどん縮まる二人の心の距離にときめきます。正反対だけど最高にバランスの良い二人です!
やまいもさん
このシリーズは読んだことがなく気になっており、シリーズ1作目から3冊一気に読んでしまいました。
どんどんとキュンキュンしていって、笑いもあるし、事件が絡んでハラハラドキドキ。さすが、榎田先生の得意分野ですね。特にこの3作目は甘い雰囲気が出てきて、、あ、よだれが、、
次作が待ち遠しくてたまりません。
さらっささん
『ふったらどしゃぶり』の登場人物の中で、その後が気になっていた和章のスピンオフ。萌えと同時に人間ドラマを丹念に描く一穂ミチのペンがこの作品でも思う存分振るわれていました。狭い世界しか知らなかった和章に新たな世界が開ける物語です。
「ふったら、どしゃぶり」スピンオフ
「ふったら、どしゃぶり」のスピンオフ作品で、心に闇と後悔を抱えながらも主人公のことを愛し、そして実らなかった和章の物語。
「ふったら~」が大好きでこちらも読みましたが、こちらのほうが大好きになってしまいました・・・!冷静沈着、合理主義で、過去の柵に囚われつつ後悔と罪悪感を抱えて続けているヤンデレだけど、好きな相手にはとことん甘く、そして執着気質の和章が愛しくてなりません!
受けの柊も素直でとってもいい子で、この2人は巡り合うべくして巡り合ったんだなと思います。表紙の画もとっても素敵です。
EPりりぃさん
転落事故で一時的に記憶が飛んだ深尋は、かつて嫌がらせをしていた同級生・准平と再会する。なにやら穏便な感じのしないあらすじですが、舞台が和菓子屋だけに、和菓子のように上品でほんわりとした甘さに仕上げた作品。ストレートな甘味を味わえます。
このたびは『宵越しの恋』にご投票くださり、本当にありがとうございました。
わたしにとって、いろんな幸せを運んでくれた一冊となりました。
ずっと眺めていたいほど素敵なカバーイラストと挿絵を付けてくださった橋本あおい先生、そしてフルール文庫の編集さんをはじめ、ご尽力くださったみなさまのおかげです。
これをきっかけに、拙著に興味を持ってくださるかたが増えるといいなと思っております。
今後も小説を書くことを楽しみ、精進してまいります。どうぞよろしくお願いいたします!
じわり 沁み渡る
記憶喪失モノでこんなにドキドキきゅんきゅんしたのは初めてでした
思春期の頃のモヤモヤもとてもリアルに描かれていて良かったです
和(茶道)の文化も学べたし
私にとって大切な一冊になりました
さぶろうさん
過去と現在の話を、色彩、記憶喪失、和菓子、交換日記などのキーワードを軸に上手く絡めて丁寧に描かれていて、どんどんストーリーに引き込まれました。2人のイチャイチャも思ったより濃厚で可愛いです。
りりぃ130315さん
着物男子に沸騰です。川琴先生を知るきっかけになった作品。橋本先生のアングルとかがらしくて楽しめました。
美鬼さん