束原さき先生インタビュー

女の子目的で参加したスノボ合宿で、まさかの男と…♥
大学のミスターコンテストがきっかけで知り合った梁井と成川。性格も含めて2.5枚目の梁井にとって、正統派イケメンの成川は天敵そのものです。八つ当たりや嫉妬から成川を避けていた梁井ですが、ナンパ目的で参加したスノーボード合宿で、成川と急接近してしまい……。2月17日発売、束原さき先生の初コミックス『Powder Snow Melancholy』。成川と接するうちに、梁井の憂鬱はハッピーに変わるのでしょうか!? それでは「801 AUTHORS 108」第544回、束原さき先生どうぞ！

Q. 新刊の紹介をお願いします！
イケメンのクセにあらぬ方向に気持ちを傾けてしまい、更にその思いを拗らせてしまった、残念なイケメン成川(攻)と、そのイケメンの所為で、スイートな大学生活を送れずに過ごした、ちょっと可哀想な梁井(受)が大学の仲間とスノーボードをしに行く事がきっかけで急接近するところから話は始まっています。

Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
無口で不器用でムッツリで残念なイケメン成川×合コン大好きだけど報われない可哀想な受けの梁井
Q. 当て馬や重要な脇役は？
当て馬役は特にありません。重要な脇役といったら二人が出会うきっかけを作った、本作未登場の深沢君でしょうか。

Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
攻めはひたすらムッツリ度が高いです。ヘタレではないですがテンション低く攻めてきます。
作中の要となるミスターコンテストのシーンは脇役も沢山出て賑やかです。此処で二人の出会いが描かれています。
攻めがどんな感情を抱いたのか……ラストまで読んでいただければと!

Q.苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
苦労した点は漫画を描くにあたって全てにおいてですが、特に攻めが無口だと言う事と、前半でウフフだったのですが、後半二人が中々くっつかなくて苦労しました。
楽しかった点は、遠回りしすぎたにしろ徐々に接近していく二人を描くのは楽しかったです。担当さんとの打ち合わせも楽しかったです。

Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
前編後編の予定でしたが5話に……。全て受け視点だったのですが、6話目に攻めの成川視点が描けて良かったなと思いました。
攻め視点好きなので嬉しかったです。

Q. 執筆中の、思い出に残る日常エピソードをご披露お願いします！
この作品を連載し始めてから冬に自分がボードをやる時は、右手と目だけは怪我しちゃまずいと思い、随分とナイーブな滑りになりました。
遅筆なので布団で寝れない日が……。夜方が朝方に体位構造も変化しました。

Q. 今、何かハマっていることは？
顔彩に嵌っています。日本語の色の名前が素敵で気に入っています。

Q. BL作家になったきっかけを聞かせてください！
二次創作を描いておりまして、お声掛けいただきました。

Q. 発売前の今のお気持ちはいかがでしょう？
表現しきれずに反省も多く緊張や不安も多いですが、沢山の方々のお力添えをいただき作品を完成することが出来、感謝と嬉しさの気持ちでいっぱいです。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
初めまして、束原と申します。駆け出しで未熟な作家ではございますが、まだまだ描いてみたいBLも多々あるので今後もチャレンジしていきたいです!
初コミックス、お手に取っていただければ幸いです！ どうぞよろしくお願いいたします!

編集部コメント
束原さき先生の商業デビューコミックス！
メインの『Powder Snow Melancholy』、当初は1話読み切りのお話でした。それが編集部の意向で、急遽、連作になり、コミックス作業の際、束原先生には全話通して、大幅に描き直しや修正をして頂きました。
なので、電子で読まれていた読者さんにも、新鮮に感じて貰えるかと思います。
登場人物がふとしたときに見せる表情の色っぽさにもぜひ注目してほしいです！

(c)束原さき／竹書房