稲月しん先生インタビュー

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稲月しん先生インタビュー獣人王×天然な番♥第二子出産もトラブルの連続!? 小説『獣人王のお手つきが身ごもりまして~怒濤の第二子出産編~』

2024/12/17 17:00

獣人の国デルバイアを舞台に、結婚した2人のその後を描く♥

BL作家インタビュー「801 AUTHORS 108」第3852回
稲月しん／柳ゆと／二見書房／シャレード文庫
小説『獣人王のお手つきが身ごもりまして~怒濤の第二子出産編~』12月18日発売
サイン本プレゼントあり！詳しくはインタビュー後に！

STORY
「可愛い、ロイ」――城の元従僕ロイは獣人の国の王ゼクシリアに見初められ、王妃として幸せな日々を送っていた。獣人の運命だという番の、とりわけ同性同士から生まれる奇跡の子「宝玉」にも恵まれた。そうしてゼクシリアに熱く執拗に求められ、昼日中から身も心も満たされていたその折、第二子懐妊が判明する！　歴史上、宝玉をふたり生んだ記録はない。ロイの安全のためと奔走するゼクシリアに支えられ心穏やかに過ごすロイだったが、長男のロアール（３）が「つがい、みつけた。つれていく」と伝言を…？

――作品紹介をお願いします
『獣人王のお手つきが身ごもりまして』の続刊となります。
タイトルにもありますが“怒涛の”第二子出産編です。
前回は主人公ロイが獣人の国の王ゼクシリアと一夜を共にしたことから始まるすれ違いでしたが、今回は結婚したふたりの話です。
獣人の番では稀に同性同士でも子ができます。過剰なくらいの溺愛を受けているロイはふたりめを妊娠。
男性は体に子を育てる場所がないので、妊娠した場合は早いうちに卵生の獣人の卵に子を移さなければなりません。前回は妊娠が発覚する前にロイが姿を消してしまい、大騒動でしたので今回こそはと気合を入れるゼクシリア。
ふたりの間には先に生まれたロアールという息子がいますが、力が強くて体も早く成長していることから騒ぎを起こしがち……。今回も騒動の種を持ってきます。
ふたりめは無事に生まれることができるのか……！

――主人公たちはどんな攻×受ですか？
主人公ロイは両親や叔父に大切に育てられたためか、ほわほわしています。ゼクシリアは両親を早くに亡くし、若くして王になりました。それぞれに主張が強い獣人たちを取り纏め、賢王だと言われていますがロイに関することとなると急に残念な面が見えてくる。本能を優先させる獣人の特性を強く持った人です。

――当て馬や重要な脇役は？
『獣人王の～』にはスピンオフ作品の『獣人王の側近が元サヤ婚を願いまして』という作品もあるのですが、そちらに出てきた人たちも登場します。
梟の一族のハーミルは不思議な立ち位置から物語をかき回します。

――今作のこだわりはどのあたりでしょう？
プロットを考えているときに、どこまで事件を入れようかと悩んで……詰め込まなければ『獣人王～』じゃないだろうという結論に至りました。
どたばたしていますが、そのあたりも楽しんでいただければと思います。

――苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください
男性が妊娠するにあたって、ちょっと複雑な設定があるところですかね。
自分で考えておきながら、どう説明すればわかりやすいかと悩みました。

――今作にまつわる裏話はありますか？
今作では梟の一族のことはさらっと書いているだけなのですが、将軍のガスタやロイの叔父ラインとの関りは深いです。
重たい過去もありますので、新しい関係が築けたことはきっと救いになっているかと思います。

――執筆中の思い出に残る日常エピソードなどうかがえますでしょうか
私、万引き犯を捕まえました！(笑)
詳細は省きますが、警察で調書作成にも協力し貴重な体験となりました。

――今、何かハマっていることは？
ホットヨガに通ってます。
体重は減っていませんが、わけのわからない頭痛などは少なくなった気がしています。

――発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
それぞれ大好きなキャラでしたのでまた物語を作れたことが楽しかった！
柳先生に引き続きイラストを引き受けていただき、とても感謝しています。
幸せ感あふれる素敵な表紙に頬が緩みっぱなしです。
早く店頭に並ぶのを見たいですね。

――ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
『獣人王のお手つきが身ごもりまして』が電子限定で発売されたのが二〇一九年なのですが、続きを書かせていただけたのは応援してくださった皆様がいてからこそだと思います。
本当にありがとうございます。
『獣人王のお手つきが身ごもりまして～怒涛の第二子出産編～』楽しんでいただければ幸いです。

◆担当編集：二見書房 Gより
『獣人王のお手つきが身ごもりまして』が、ラブラブ度＆勢い倍々増で帰って参りました！紆余曲折を経て獣人王ゼクシリアと結ばれ、子どもにも恵まれて幸せな毎日を送っていたロイですが、幸せすぎて第二子誕生でございます。おそらく13歳年上の夫の愛が重すぎたがゆえと思われます。
獣人の国デルバイアを舞台に、今作でもゼクシリアは駆けずり回っております。実に楽しい人々が登場します(クセが強いとも言う)。ぜひご堪能ください！